2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 いつかどこかのあのポニー

ゆらぎの神話に参加してみました。

北村薫『夜の蝉』を読みながら。ページを繰るたびに感じる最大の感触は、この際白状してしまうと、ある種の悔しさである。ああ、本当に悔しいなあ。もちろん僕の専門は文学ではないけれど、それでもやっぱり悔しいものは悔しい。ひっくり返せばそれは我が身…

 『夜の蝉』

何が素晴らしいかと言って、世界につじつまが合っていくのだ。それも実に優しく。 僕は「優しく」という言葉を使った。しかし初めには「幸せに」と書いてみた。そして実のところ、そのどちらもが適切に僕の感情を表してはいない。むしろ優しくもなければ幸せ…

 あ

メガネの再構成を忘れた >>ものをなくしたり忘れたりした時に便利なことば。

 あんよ氏のお返事へのお返事

七月四日付けの日記にお返事を頂いていたことを先日初めて知りました。感謝。http://www.puni.net/~anyo/diary/200607.html さて今から読み直してみると我が事ながら一体何が言いたいのかさっぱりわからない日記で、こんなヘンテコな文章からトラックバック…

 戻ろうか、私たちの街に

微妙にあの雨の街に戻ってきてみました。可哀想なトルタ。

SR

同じ年に生まれた男の子と、双子の女の子達は、家が近いせいもあって、自然に家族ぐるみのつきあいをするようになった。男の子にはフォルテールの才能がたまたまあって、双子の妹には歌の才能があった。 しかし姉には、特に何もなかった。 『シンフォニック…

id:REVさんのところの8/3付けトピック「学究崩壊」(原文ママ)リンク先を読んで。 環境柄、教育学の人々ともしばしば話をする機会があったのですが、彼らの(全員ではありませんが)主張の中で一番違和感を感じていたのが、「学校という権威システム」という…

 「涙がほおを流れても/ピアノ」 4分30秒

SR

『シンフォニック=レイン 愛蔵版』 ― 永いお別れ 05年の愛蔵版発売以来一年と少し。ついに最終シナリオ読了。ある一点において通常版と決定的な変更を加えられたEDシーンにおいて、最後まで"彼女"の姿を確認しました。このことにより、僕の解釈は大筋で公式…

 禁則事項です

先の土曜日に作ったカレーは、小麦粉を炒める際に元気よくオリーブオイルを入れすぎたおかげで煮えたぎる油鍋のような状況となり、とても人の食べられるようなものではなかった。料理下手の人についてよく言われるのが「無駄に創意工夫をこらす」ことだけれ…

 古典について語ろう

昨日寝かけに読み始めたDon Camilloでは小さなキーコが熱を出し、顔をシーツよりも白くして眠り続けている。お父さんは彼を二頭立て馬車にのせ、有名なお医者をいくつか回るのだけれど…と続く冒頭場面。このシーツよりも白い顔、という言い回しが僕にはとて…

 ワインを飲みながら

イタリアに住んで幸いなことは、スーパーでゴミみたいな値段で売っているワインでもそれなりに美味しく飲めることだと思う。まあ確かに、2ユーロとかのワインはほとんど水みたいだけれど、それはそれでごくごく飲めるし、なによりそんな風に飲んでも二日酔…