ワインを飲みながら

イタリアに住んで幸いなことは、スーパーでゴミみたいな値段で売っているワインでもそれなりに美味しく飲めることだと思う。まあ確かに、2ユーロとかのワインはほとんど水みたいだけれど、それはそれでごくごく飲めるし、なによりそんな風に飲んでも二日酔いにならないのが良い。うっかり醸造アルコール入り日本酒なんかをゴクゴク飲んだ日にはえらいことになる体質なのでこれは大変ありがたい。また手元にワインがないときはひょいひょいと出かければそこらにワインバーがあるのでマスターに絡みつつお豆を摘んだりもできる。これはこれで楽しい。シチリア出身のフランチェスコなんかアホで馬鹿だから隙を見て奴の高そうなグラスも味見する。彼の頼んだハムも食べる。