古典について語ろう

昨日寝かけに読み始めたDon Camilloでは小さなキーコが熱を出し、顔をシーツよりも白くして眠り続けている。お父さんは彼を二頭立て馬車にのせ、有名なお医者をいくつか回るのだけれど…と続く冒頭場面。このシーツよりも白い顔、という言い回しが僕にはとても印象的だった。なんと言うべきか、実に味のある言い回し。こんな詰まらない表現しかできないのが情けない。結局のところ文章表現力というのは――と書き始めて僕が言えた筋合いではないことに気付きこの話はおしまい。二倍に薄まったカレーでも食べているのが僕にはお似合いである。