2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

やさしい嘘の神、あるいはペトロのパンツについて

教皇。イエスの抽象的身体、聖なる普遍の教会、世界10億人を統べるカトリック組織の長であり、イエスから天国の鍵を与えられた地上における神の代理人である、ローマ司教座の主。その初代はキリスト直伝の弟子、新約聖書でも大活躍するペトロとされている。…

中森千早 DESIRE-情熱- (「ニコマス昭和メドレー2」より)

すごいわ。

かんたんキリスト教のしくみ

キリスト教が旧約・新約の二冊の聖書を元にした宗教なのは有名です。例によって主観でごく乱暴にまとめると、前者は「猛烈に腹をたてた神さまが人間をバコバコ殴る」お話で、後者は「人間がそれなりに反省したっぽいので許してやっかー」というお話。 旧約の…

第七日 深夜課

先日、記事の中で『ソフィーの世界』を提案したけれど、個人的に、まおゆうの読者に強く手に取ることをお勧めしたい本のもう一冊、『薔薇の名前』を紹介しておきたい。イタリアの記号論者、ウンベルト・エーコ博士の記した、前世紀を代表することになろう傑…

過去は間違っていて今が正しいと誰が決めた

まおゆうは少なくとも、心をかき立てるという面で良い創作だった。あれだけの吸引力を持つ作品というものも、そうざらにはあり得ない。もちろん、各論において乱暴さを感じる点もあるけれど、良い物は良いものだ。 僕がまおゆうに関して二つの、直接言及した…

信仰は理性的であれ(健全な精神よ健全な肉体にやどれかし的な意味で)

先日の『魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」』記事がそれなりに楽しんで貰えたようなので、言葉足らずだった部分を付け足しながら、キリスト教、特に僕がいくらかでも学んだことのあるカトリックの考え方を元にして、僕なりに補足してみよう…

「この我のものとなれ、勇者よ」に思う

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」(訳あって目次に直リンク) http://maouyusya2828.web.fc2.com/menu.html 創作に出てくる「一神教を奉じる宗教団体」というのがしばしば狂信的に描かれるのはちょっと困った状態だと思う。もうちょっとマ…