true tears:めんどくさい比呂美早わかり
『true tears(アニメ)』ヒロイン湯浅比呂美さん。
その性悪ぶりは何かと有名ですが、具体的にどんな子なのかまでは知らない人も多いはず。
今回は比呂美さんに焦点を当て、ダイジェストで。
湯浅比呂美。主人公仲上眞一郎の幼馴染み。
女子バスケ部のエースで、周囲の信任も厚い優等生。
先年両親を失って以来、眞一郎の家に同居しています。
一見、どこにでもいる幸薄い系ヒロインですが、その実、
手練手管を駆使して状況のイニシアチブを取りまくるタヌキ。
故あって眞一郎への想いを封印していました(実質ガン無視)が、
石動乃絵の突然の登場によりその牙を剥きます。
石動乃絵。死んだニワトリの後釜に眞一郎を選び、夢を託した少女。
イケメンでシスコンの兄と二人暮らしの転校生。
祖母の死以来失った涙を取り戻そうとしている。「真心の想像力」なる金言を残す。
序盤での振る舞いはいかにも電波的で、視聴者の不安を大いに煽りましたが、
回を追うにつれてヒロイン中最もまともな思考回路を持っていることが分かります。
『タッチ』南ちゃん並にサイコスリラーなモチベーションを抱えて登場しますが
ヒロインとして覚醒した後は、比呂美と正々堂々最後まで渡り合い、物語の主役の栄冠を獲得。
安藤愛子。比呂美と同じく眞一郎の幼馴染み。
眞一郎の近くにいるために眞一郎の友人と付き合っているかなりひどい子。
比呂美には最後まで歯牙にもかけられなかった。相手が悪すぎ。
「好きな人のそばにいられないなら、好きな人のそばの人のそばにいたくなるよね」
などと発言して眞一郎の親友、三代吉を生殺しにし続ける。
「別にいらない」「キャラかぶってる」「リボンさえ付いていれば」等々散々な言われよう、
序盤はかなり頑張るのだけれど、後半は完全に物語から抹殺状態に。可哀想です(´;ω;`)
仲上眞一郎。本編の主人公。
仲上酒造の跡取りで、寡黙な父、世話焼きな母、丁稚の少年、そして比呂美と暮らしている。
ずっと比呂美を思い続けているポエマー。当然彼女の本性を知らない。
名家の跡取りの責任、母親の期待、希望の進路の困難、意中の相手のつれない態度、
数々のフラストレーションに見舞われながら、けなげに絵本を書く。
ある意味「真心の想像力」にトドメを刺した張本人。夢では現実に勝てないらしい。
将来は比呂美と丁稚の少年の間で、会社運営方針の舵取りに苦労すると思われる。
第1話
主人公ガン無視のヒロイン。普通誰でも嫌われてると思う。
「おかえり・・・」
彼の一番近くに住んでいるという状況を担保に、彼の好意をないがしろにし続ける比呂美。
これに一年間耐えた眞一郎は偉い。マゾなの?
登場人物のお披露目的なエピソードで、比呂美の鬱陶しさと乃絵の電波具合が目立つ。
正統派ヒロインはむやみに陰気、新登場ヒロインはぶっちゃけ頭おかしそう、正直不安になる。
ここで切ってしまった視聴者は多いが、お話はまさかの方向へ突き進むのだ。
三話までで舞台設定は整うので、お茶でも飲みながらのんきに見ると良い。
第2話
比呂美、主人公に近づく乃絵を意識、消極的な排除にかかる。
「通りすがりの男子生徒を逆ナンしてるんだって」
眞一郎を呼び止め、彼に近づく乃絵の悪口を吹き込む比呂美。
彼女の本性の片鱗が見え始める。
「私に石動さんを紹介してほしい」
遠回しな策は効果薄と見た比呂美。
直接交渉の場を設定させるべく「友達になりたい」と眞一郎を唆す。
なにそれこわい
「石動さんって凄いと思う。私、見抜かれちゃった」
策を弄して乃絵に近づくも、あっさり「嘘つき」と見抜かれ、満足げに微笑む。
乃絵を敵性と確認、次なる作戦を練る比呂美。この辺でもう怖い。
グイグイ主人公に近寄ってくる新入りに、立場を脅かされそうになった本妻が腰を上げ始める。
これまで比呂美のライバルはせいぜい愛子程度、本気になる必要もなかったのだが。
比呂美は単に気のない振りをしているだけだと言うことを示唆しつつ、
何故彼女はこんなに煮え切らないのかについて、物語はまだ説明をしてくれない。
第3話
二人の過去の思い出が描かれ、比呂美の虚言癖が明らかにされる。
「覚えてないわ」
比呂美の使いに付き合い、道すがら思い出話を語る眞一郎に対し嘘をつく。
実際のところ二人は最初から相思相愛。早くくっついちゃえよ。
「ありがとう。本当はこの道、怖かったから」
昨日の発言の意図を尋ねる真一郎の言葉をあからさまに遮る。
今後も多用されるテクニック。彼女は人の話を聞かない。怖い。
「男バスの試合の準備があるから」
関係維持目的の笑顔を振りまきながら、明るく別の男の存在フラグを立てる。
「朋与にこんなことで嘘ついたりしない」
眞一郎ではなく他校の四番(乃絵の兄)が好きだと親友に大嘘をついた後、シレッと呟く。
親友に対してもこの振る舞い。良いのかこれ。良いのか。
「私の子じゃありません!」
友情出演:しをりママ。何故か比呂美に強く当たる眞一郎の母。
乃絵の兄のイケメンと並んで話をややこしくしてくれる中盤の雄。
三話にして物語はぐっと前に進む。
比呂美は「何らかの理由で」自分の気持ちを押し殺しているらしいことが分かり、
同時に乃絵の兄(通称イケメン)が捻れた4角関係を完成させる。
比呂美は目的のためならどんな手でも使う少女らしきことが視聴者にちらつかされ、
乃絵の純真さがそれに対比される。
加えて眞一郎の母の意味深な発言が、おもしろ怖い展開を予感させてくれる。
第4話
思わせぶりな仕草を見せた後、別の男が好きだと発表する比呂美。
「去年かな。螢川との交流試合があって、石動さん・・・4番と私が部の代表で」
朋与との話を眞一郎に聞かれた後、帰宅途上に嘘を糊塗しながら当てつける。
「おはよう! 行ってらっしゃい」
別の男が好きだと言っておきながら、ますます明るく振る舞う。なにその嫌がらせ。
「もしかして、私のこと、避けてたりする?」
当たり前じゃ! 思わずツッコミをいれてしまう比呂美の台詞。
一体何がしたいのか本当にわからないが、とにかく面倒くさいのは確か。
「私は、それだけじゃなくて・・・」
お前色々ずるいよなと言う眞一郎。とりあえず泣いてみる比呂美。
「・・・携帯!」
歯磨き粉と洗顔フォームを間違えた眞一郎を写メした後、大笑いする比呂美。
ずるい、ずるいぞ。悪辣な手で関係悪化をうやむやに。
「その目、あなたの母親にそっくり」
友情出演:しをりママ。だんだん話がおかしな方向へ転がっていく。
イメージ的にはオーベルシュタイン。
比呂美のターンは続く。眞一郎の母が予想外の展開、その予兆を連れてくる。物語には第1回目の破局の匂いが漂い、比呂美はますます陰険で恐ろしい女の子であることが示される。
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『true tears』が断トツの一位(笑)
飽きたので続きは誰かやってください。凄いよー。比呂美さんめっちゃ凄いよ→。逆に言うとこんな子をメインヒロインに選ぶところが、true tearsの凄いところなんですが。乃絵派を自認する友人は「いや、女は面倒だよ」とつくづく語っていました。「アニメでまで観たくない」。何かあったのか。