イタリア旅行案内 BARさん 入門編

イタリア旅行に欠かせないのがBAR。バールルと巻き舌でRを発音します。お酒も飲める立ち食い軽食堂で、街中には20メートルおきくらいにあります。水やコーヒーやサンドイッチなどが購入でき、夏は暑いから度々立ち寄りますし、冬は寒いので度々立ち寄ります。
一息つくときに便利なBAR。イタリア旅行を盛り上げるも盛り下げるもこいつの使い方次第です。ただ地域密着過ぎて「東洋のシナ人め」という視線に晒されているような気がすることも多いのも実情。でも基本的に親切です。


【使い方】 初級編
1)入店。とにかくニコニコ元気に挨拶しろと言う人もいますが、場合によりただのアホな子になってしまうので視線が合ったときなど状況を見ましょう。

2)アプローチ。さっとカウンターにもたれて平気な風を装います。混雑していない限りこのあたりで店員から挨拶が飛びます。こちらもニカッと笑って返礼し、そのまま注文に移ります。*1

3)注文。BARで注文できるものなど限られているので、あらかじめ決めておいたものをさっさと端的に頼みます。*2 *3

4)受け取り。基本的に数十秒以内に出てきます。ガチョンとカウンターに置かれる商品に腹を立てたりせず「ありがとう」。同時にお金を払っておくと気楽です。*4

5)飲食。カウンターにもたれて平気な風でゴクゴク、ムシャムシャします。席に座ると値段が変わるので、疲れていなければ立ち食いします。食べ終わったらチャオとかなんとか言って出ます。*5 

*1:店が混雑している場合。カウンターにもたれられず、店員とも視線が合わない場合があります。奴らも面倒がって東洋人のモゴモゴした注文など自主的に聞きたくないのです。そこで、たとえ店員があっち向いていても、所在がなくても臆せず、腰に手を当てはっきり言います。「エスプレッソ」「水」。出てきます。BARに限らず、この国では食事関連でおとなしく待っていては永遠にありつけません。

*2:注意。しばしば、先払い式のBARがあります。レジで注文したい品のレシートを貰ってからカウンターで注文するのです。これは目で見て判断するしかありません。他のイタリア人の動きを見て判断しましょう。目安として、それなりに賑わったお店で行われていることが多いです。高速道路の売店、街一番のBARなど。なお「入店次第とりあえず店員に視線を合わし、指先でレジを指して小首をかしげる」という手もあります。お出でと言われたらそのまま注文。あっち、という感じならレジへ行きましょう。

*3:ちょっと注文を悩みたい場合、あるいはパニーノなど選べる食べ物(名前のよくわからない食べ物)の注文についてはBARの悩み編で書きたいと思います。

*4:商品受け取り時にお金を払ってから「あっこ座って良い?」というとOKしてくれるBARは案外多いので聞いてみるのも吉です。

*5:BARに長居したい場合、エスプレッソはしばしば不便です。お酒を頼みましょう。このことはBARお酒編で書きたいと思います。また、カウンターに置いてあるおつまみは結構食べさせてくれます。尋ねてみると吉。