ペペロンチーノの焙煎機

近所のお豆屋さんが新しい焙煎機を買った。昨年秋に東京で開かれたコーヒー物産展に出品されていたイタリアメーカーの釜で、はるばる日本まで持ってきたは良いものの、持って帰るのが面倒くさいという理由から現場で叩き売りにかけられていたらしい。「設置、配管共に非常に簡便で容易」と言うセールスマンの話に半信半疑で購入したところ、セッティング作業は見事に困難を極め、年明けの本日やっと第一号の商品が店舗にお目見えした。
焙煎機というよりオーブンに近いらしい。「熱風を通して芯まで満遍なく焼き上げる」というコピーに偽りのない、非常に香ばしい焙煎具合。これは素晴らしいものだと感心する。こういう素晴らしい機械が日本より遙かに安価に手に入るくせに、あんなにまずい珈琲ばかり飲んでいるイタリア人は本当に幸せな人種だと思う。なんにしても素材のよさで保っている国である。

「フェッラーラのペペロンチーニ社製」と覚えていたので検索したのだが当たらない。ふと思いついてTorrefatrice(焙煎機)で検索したらペトロンチーニ(Petroncini)社というのが出てきた。相変わらず僕の記憶力はちょ→適当である。ちなみにイタリア語で〜機と言いたいのに辞書で単語が見あたらない場合、語尾にtrice(トリーチェ)を付けておけば結構な確率で意味が通じる気がする。しかし僕の記憶はちょ→適当なのであまりアテにならない。
http://www.petroncini.com/