感想と

結局のところ13話というのは一つのお話(少なくとも他人に語るべき物語として)をアニメで語るには短すぎる。別に昔のように一年かけなさいとは言わないけれど、せめて倍、むしろ語りたいことに見合う時間をきっちりかけてやって貰いたい(カウボーイビバップなんかは悪い例で、時間は十分にあったにもかかわらず無駄なエピソードばかり挟んで台無し)。GPMしかり、FP2しかり、いくら頑張ってみても13話ではやはりどうにもならないでしょう。物事には限界というものがある。


GPMだって、速水くんと芝村さんのドキドキ関係自体はとても面白かったし、FP2だって真面目に物語ろうとしていたのです。けれど悲しいかな、どちらも時間が足りなさすぎた。あくまで感触だけで語るのなら、13話という区切りの中でできることは、おそらくある特定の、その物語にとっての重要な要素をただ一つだけ語ることでしょう。それだけでは足りない。物語を構成するのは少なくとも二つの小主題の競合であって、さらにそれらを止揚する結末までを語るには、13話はやはり短すぎる。