彼らの感想

Gunslinger Girl Vol.1 (Gunslinger Girl)
Amazon.comにて『GUNSLINGER GIRL』の読者コメント(単行本1〜3巻分)を読む。国内Amazon.jpで少なからぬ数を占める「ペドフィリア嗜好が酷く吐き気がする」という手の投稿が見受けられないのは興味深い。言うまでもなくその傾向について指摘している投稿は数点存在するため、彼らは少なくともそれに自覚的ではある。ただ彼らにとってあの物語の持つ設定(premise)は、取り立ててヒステリックになるほどのものではないらしい。あるいは、ジョゼとヘンリエッタの関係がしばしば「父娘」に例えられるところから察するに、彼ら(アメリカンおたくたち)は意外と健全なのかもしれない。彼らにとって二人はあくまでもアサシンとハンドラーであり、けして紫の上と光源氏ではないようにも思える。現実にはそれなり以上に陰惨な現実を抱える米国の読者が、そのような読み方をし、比較的のどかな日本の読者がしばしばヒステリックになるという構図の不思議。