CLANNAD

 クラナド 杏はなぜ不幸か

端的に言うと「主人公との関係以外に物語を持たない」というのが彼女の弱点なのである。ストーリー上に露出するポイントが主人公との接点においてのみ、というキャラクターは、どうしても立体感に乏しくなる。バックグラウンドが見えてこないからだ。言い換…

 クラナドが長くてつまらないわけ。

クラナド攻略中の友人が「長くて嫌になる」という内容のメールを一日に三度程度送ってくれるのでこちらもたいがい嫌になる。確かにこのゲームを彼に勧めたのは私だが、その際、長いことは何度も告げたはずなのだ。今更うだうだと言われても困る。なにより彼…

 書くべきものを決めず書き始めてひどいことになる例

友人がクラナドを始める。私同様彼もビジュアルノベルはあくまで特殊な形式の書籍であってゲームではない、あるいはけしてゲーム的な要素に重点を置くものではないと考えている類の人間なので、つまり送られてきたメールの第一声は「攻略チャートきぼんぬ」…

 Pre-Clannad

冒頭、主人公と出会う時点の渚は すでにこの世の人ではない。弱りゆく「街」が、自分の命の形代として命を失った幼い渚を選んだために、彼女もまた風子のような幻想体に近い。 人と人とのつながり、街と人とのつながりが失われ、何もない世界にただ一人存在…

 クラナド 覚え書き 途中

Hearts of Family光のかけら…人を(一時的に)カムバックさせる力。人の想いが街のこころに届いた時に現れる 街の願いの力…大きな奇跡を起こす力。街のこころの奇跡。多くの光のかけらを返したとき発動する 街のこころ…大きな家族としての街を見守る歌的エネ…

 クラナド

攻略サイトを参考にしまくって読み終えた。なるほど、中盤で感じたシナリオ間の統合性のなさには、きちんとした理由があったわけ。ひとたび絶望に飲み込まれた主人公はある種のループの中に取り込まれ、幾度も町の意志を代行することで彼が集めた多くの幸せ…

 クラナド

クラナドを途中まで遊ぶ。登場するヒロイン達のほとんどがまるで子供。当然メインヒロインも子供。KEY作品の伝統なので仕方ないのだが、やっぱりどうにもやりにくい。素直で物わかりの良い人見知りする小学生を相手に無理やり恋愛、というか保護しているよう…