『ある夜の出来事』で有名なフランク・カプラさんの46年の映画。興行的にはさっぱり振るわず監督は落ち込んでしまったというけれど実に面白かった。ちょっと出来の悪いSF的な超展開の後半部分には色々と複雑な気分になるものの、それより何より主人公の
ツンデレぶりが素晴らしい。強情で鈍感、一途で繊細。おもわず関係ないおっさんも叫ぶ・・・「早くキスしろ、若さを無駄にするな!」。
時が過ぎて80年代になると
ツンデレ役は女の子の役目になり、主人公は今ひとつモチベーションの不明な少年に。『恋しくて』の構図はまんまギャルゲー的で笑える。が、メアリースチュアートマスターソンが可愛いので許される。一方でとにかくマッチョな大人は問答無用で鉄砲をぶち
かましたりビルの壁面にへばりついて論をぶったりする。個人的には主人公が
ツンデレな時代のが好み。