BPS:バトルプログラマーシラセ 第1話概要

 バトルプログラマーシラセAICが作った傑作アニメですが、予算(その他の大人)の都合で二期が製作されないまま放置の悲劇をかこっているのです。見たら誰だって気に入る面白作品ですのでさっそくDVDを買って見ましょう。と、先日から叫んでいるのに大工さんは一向に見る気配がない。あの変態め。と言われてもまだBPSを見ようとしない大きなお友達のために、僕が見所をカカッとダイジェストしてみました。
 主人公は白瀬慧、職業はスパーハッカー。ヒロインは天野美紗緒、小学五年生です。それだけ分かれば十分。

 
 帰宅する天野美紗緒。豪邸という設定から踊り場に家具を配置してみた結果がこれ。何か意思疎通に問題があったようです。たぶん

 
 こんなふいんきにしたかったのではないかと。イメージ的に。何にせよスペースが狭すぎる。この広さでは良くてビジネスホテルのHPの売り文句「踊り場にはくつろげるソファを完備」くらいにしかなりません。

 
 美紗緒の自室も脈絡なしにドア脇にベッドがどかーんとあったりしますが、見た目より狭い家なんでしょう。
 ところで、ちょっと感心したのはベッドカバーの使用。洋館を描くならベッドメイクは当然のマナーで、どれくらい当然かというとトイレに入った時はドアを閉めるくらいに当然で重要。これが出来ない子は躾の悪い子です。海外でホームステイする予定のある人は覚えておきましょうね。さもないと彼らはまたこう思いこむのです——「日本人は地面に草(英語で言うとTatami)を敷いて寝ている民族だから仕方ない」。
 
 帰宅途中に買い込んだ材料を持ち出して嬉しそうな美紗緒。通い妻モード入ります。
 
 たったかたー
 
 お兄ちゃん、いるの? knock knock。
 
 ・・・勝手に入っちゃうよーん
 
 
 ほら来た。これです。美紗緒が時折見せる女の目はホント罠です。この辺でもう僕はメロメロですね。とても簡単。わかります。で、視線の先にはひどい有様で寝てる白瀬が。
 
 非常に好ましい幼女である美紗緒は早速ご飯の用意開始。さすが隙がなかった。
 
 キッチン付き八畳一間。先ほどの豪邸に比べて描写のリアルなことと言ったら。白瀬の生活無能力ぶりからすれば綺麗すぎるという説もありますが、そんなのはもちろん美紗緒が片付けているからですね。キッチンとかピカピカですね。わかります。
 
 
 健康なHentaiの白瀬は当然覗きを・・・ってお前ダメだろう。アカンだろう。小学五年生ですよ? 呆然とする視聴者を放置してにじり寄る白瀬。緊迫のシーン。
 
 
 チラリ。美紗緒ってば悪い子! この歳にして「視られる自分」を理解してます。スカートの心理学、という考察を昔読みました。女性はスカートをはくことで、幼い頃から他人の目、すなわち男性の性的な視線に晒され、その経験を通して客観的な自分という認識を早期に獲得する。結果、男性よりも強く演技的行動を取る傾向を持つようになるのだと。そう、ヘアスタイル、化粧、アクセサリー、衣装、声、肉体、その他全ての装備を動員して!
 
 「ふぁーああ」。というわけで伸びをしてみる美紗緒。末恐ろしい子
 
 もう少し! ニコニコ市場には紐パンが登録されていました。しかも売れてました。どうでも良いことですが。
 
 ねぇお兄ちゃん。クルリと振り向いて仕切り直し。見事な焦らしテクも備えてますよこの子!
 
 もう夕方だよ。また遅くまでコンピューターしてたんでしょう。ママも言ってたよ、慧ちゃんは早くお嫁さんを貰った方がいいって。
 
 ・・・当分、私がいなきゃダメみたいね!
 
 「あっ、もうこんな時間」。バレエのレッスンがあるらしい。次回公演の演目は
 
 「ラ・ベルっていうの踊るの。本番ではちゃんとチュチュを着るんだよ!」。ラ・ベル? ググってみたら眠りの森の美女のことらしい。直訳すれば「美しい女性」ですね。キスされて起きたりするあれですね。これは伏線なのかしらん。たぶんないな。
 
 そう、じゃあお母さんと一緒に見に行くよ。お父さんは? と聞く白瀬。視線はモニターに釘付けのまま。こいつも相当の男ですなー。韜晦してるのか、単なるぼけなすなのか、その辺はわりとよく分かりません。
 
 一気に暗くなる美紗緒。父親は忙しくて彼女を構ってくれないみたいです。こういう表情を見せられると、プリティサミーの美紗緒を思い出してしまって、ワッホイ状態だった僕のテンションも急速に(n´・ω・`n)化。そしていきなり回想に。
 
 
 ババーン。

 最期まで使用されずに終わった伏線らしき回想シーン終わり。数年前、初対面の場面では、どうやら美紗緒は白瀬に敵愾心を持って、良くても酷く警戒していた模様。何があったんだろう。そんな感慨にふける間もなく地震が起こり
 
 どんがらがっしゃーん
 
 「あ・・・ああっ! こ、これは・・・、正常位の基本バリエーション、腰・高・位! まさか、まさか、重要な仕事を依頼しようとしている相手が、このような異常性癖の持ち主だったとは・・・。こ、子供相手に信じられん! 俺なら断然巨乳の女。映画女優で言うと、イザベル・アジャーニがいいのに。しかししかし、この男以外にこの難事件を頼める相手がいないのも確かだ。俺はあえて社会道徳をかなぐり捨てて、見て見ぬふりをしなければ。そうなのだ、これは『超法規的措置』!俺は会社の安泰のため、ひとりの不幸な少女の人生をあえて、あえて見て見ぬふりをするのだ。あー! 最低だ最低だ。俺はなんと最低なサラリーマンよ。故郷の両親よ、別れた女房よ、女房の実家に引き取られている一人息子よ・・・。この秋月郁の魂の選択を、笑わば笑え!」

 見なかったことにしよう。その後毎回やって来ることになるレギュラー、秋月さんの登場。このテンプレ式演出は毎回無駄に手が込んでいる力作で好意が持てます。しかし僕は幼女にピントを絞っているのでカット。詳細はDVDで。
 
 
 
 どう見ても事後です本当にありがとうございました。カットカットの品質が本当に高い。製作には相当お金がかかったのだろうなと思わせます。二期にスポンサーが付かなかった以上、クオリティを下げずに続編の製作を行うにはみんなでDVDを買うしかない。さあ。美紗緒と超法規的措置のために。D・V・D!
 
 美紗緒退場。

BPS バトルプログラマーシラセ ( DVD2枚組 )

BPS バトルプログラマーシラセ ( DVD2枚組 )

 というわけで第一話終わり。美紗緒の二面性の描写が彼女を本当に魅力的に表現しています。実際やっていることは年端もいかない少女の好意につけ込む卑劣な無職男性、みたいな解説がピタリとはまるおぞましさ、と言われればそれまでの内容なのですが、ここは敢えて、これを純愛だと強弁するべきでしょう。なに? 自己判断の出来ない幼児に対する虐待の正当化であって社会的に許されない罪悪? なるほど、なるほど。ところで登場人物が成人なら浮気も不倫も当たり前のように描写されることが社会的に許されて良いのでしょうかね。それは本当に見逃される程度の火遊びなんでしょうか。家庭が破綻したり、堕胎されたり、ワリを食うのは結局子供だってことを理解しての発言なんですかね。そういった事実について、社会はもう一度胸に手を当てて考え直すべき時期に来ているんじゃないでしょうか。社会派っぽく締めてみました。