(´゜д゜`)みんなはるるんと麻呂のデートスキャンダルでおったまげ

 春香さんスレがお通夜らしい。事情はこうである。
 最新のアイドラで、ファン代表Pが春香さんとデートの約束を取り付けることに成功?した。
 ファン代表PというのはL4Uで唐突に登場したプレーヤーが操作する人格(つまり新主人公)で、その是非については発売前から多くの議論を呼んだものの、実際ゲーム内の彼がなさけなくも憎めない男だったということもあり、一種の道化としてようやくアイマス世界に落ち着き始めた矢先の事件。


   参考:ファン代表Pイメージ
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 僕もそうだが、無印アイマスでのプロデューサーという立場に愛着を持つ前作ファンは多い。その役割をあっさり奪ったというだけの理由で憎まれまくった彼は、いわばバンナムの方針に対する一部前作ファンの反発の矢面に立たされた一種の被害者なのだが、今回の件はもう少し事情が複雑である。
 天海春香というキャラクターは無印アイマスでただ一人、主人公との未来が確約されていないという点で、少々特殊な立場にいる。他のキャラが(程度の差こそあれ)例外なく主人公との前向きな関係の継続を約束される(ミキに至っては18禁)のに対し、なぜか春香にだけ「いつかアイドルをやめたとき、まだ気持ちが変わっていなかったら」というハッピーエンドへの留保が付けられた(あろうことか、主人公によって)。
 春香ファンはただ待つことしかできない。本当にお預けを食らったのはむしろファンであり、事実(いろいろ妄想しながら)ずっと待っていたのである。しかしそんな、いつか訪れるはずの春香さんとの結末を信じる一途な彼らに知らされたのは、あのファン代表Pと春香さんのデートである。なんという仕打ち。ネタ系友人キャラだと思ってたら幼なじみを寝取られた、とかそんな展開。
 デートはともかく。考えてみれば、完全な新作としてのL4Uには、むしろこの方向性は正しいのかもしれない。登場さえしない前作主人公の亡霊にいつまでも気兼ねする必要はないと製作サイドが判断した理由も分かる気がする。そりゃ新しいファンを開拓することは重要だし、プロデューサーとファン代表Pは違うのも確か。新しい主人公にもヒロインが必要なのは理屈である。でも、でも、あえて言いたい。そうやって前のめりに転げ落ちていった超人気シリーズの末路を、僕らはこれまでいくつも見ている。
 アイマスファンの最大のモチベーションは思い出じゃないかと思う。いくつもの強固な記憶や過去に対する思い入れが、ファンの数だけ物語を描き、大事な思い出として今も生きている。拭いがたい過去は、良くも悪くも宝物。
 だからどうかバンナムさん、これからのことだけではなく、これまでのことも振り返って貰えないものでしょうか。アイマスがここまでメジャーな地位を築いたのは、この最悪のプラットフォームにリリースされた最高のコンテンツが、現在の知名度と人気を得たのは、少なくとも、これからアイマスに触れるファンのおかげではないことだけは確かです。


情報元:thx
    (幽)きじるし製作所業務日報
    http://d.hatena.ne.jp/kasuyarou/20080527#1211897880