島村おばけ雑感

 もう一度じっくりアニメを見直して見ると卯月は実にかわいい。かわいい1200%でまさに天使。やったー島村おばけなんていなかったんや!

 実際アニメの卯月はちゃんみおのことを心配もしてるし、素直でポジティブな女の子だ。これで卯月の本心をいぶかしがるとしたらもう疑心暗鬼というレベル。アニメの描写はまちがいなく卯月がかわいい良い子ってことを表してる。ただお話のあちこちに散らばってる要素みたいなのがちらちらと顔を出して、妙な不安を煽られる人もいる、というのが現時点の状態だと思われる。


 なんかほら、昔のアイマスゲームって、コミュがめちゃくちゃ楽しかったんだよね。女の子たちとの会話イベントなんだけど、その中で三択が出てきて、正解するとアイドルのテンションが良くなる。失敗すると逆。前回のプロデューサーの「当然の結果です」がバッドコミュニケーションっていうよく見られたコメントは、ゲームのことを下敷きにした発言。

 楽しいんだけど、最終的にファン人数を一定以上稼がないと失敗エンドになるから、オーディション出場とそのためのレッスンは欠かせない。ただし駆け出しPにとってオーディションは恐怖の経験だから(やればわかる)、気がつけばコミュばかりして、担当アイドルを泣かせて終わってしまうというプロデュース結果はたぶん誰もが持ってるはず。

 慣れてくるとオーディションは楽しいし、女の子に振り回されるコミュの三択より実際ずっとたやすい。アイドルたちはオデに勝つと機嫌も良くなるし人気も増えるから、オデに確実に勝たせることさえ出来れば、コミュなんて必要なくなる。結果としてベテランになればなるほどオーディション送りマシーンみたいなプロデューサーができあがる。

 そんな、アイドルを作業的にトップに持って行けるプロデューサーになった時、昔みたいにコミュを楽しめない自分に気づいてせつなくなる。昔、楽しくコミュをしてたあの子たちのことを思い出して切なくなる。けど、あの一緒に楽しくコミュしてた子たちを待ってたのは中途半端な結末だ。バランスが難しい。時間が無い。

 その辺も含めてモバマスアニメは本当よくできてるよね。なんかこう胸にぐさぐさやってくる。一種の悔恨みたいなのをつついてくる。武Pも昔のプロデュースを悔やんでる気配だし、変に自己投影しちゃう。そんな風なところが逆思い出ボムになって、一部の視聴者に一種のおばけを誘ってるのかも?