謙虚、堅実をモットーに生きております! が今年も面白すぎるw

 毎日更新されるWeb小説『謙虚、堅実をモットーに生きております!』があんまり面白いので、エピソードを適当に要約してみればこの謎の面白さのひみつも見えてくるのではないかと思い立ってとりあえず初等部編を手がけてみたのだけれど、

漫画の悪役ライバル麗華に転生した主人公がブルジョワ小学校に入学し、学校のヒーロー鏑木におびえ、兄に甘えてサマーパーティを楽しみ、塾で買い食いをし、秋澤君と友達になり、へそくりを見ながらニヤニヤ笑い、従姉妹にげんなりし、秋澤君をいい人止まりと決めつけ、鏑木に恋のスパイにされ、チュロスを奢ってもらって喜び、秋澤君の幼なじみに恋敵だと誤解され、塾でぼっちになり、ダイエットに励み、ストーカーになり、取り巻きの不和を解消し、運動会で雑用をし、恋を知らぬお子さまと呼ばれ、学級副委員長になり、修学旅行でシカの糞を踏み、委員長に呼び出されて(実は君の友達が好きなんだけどと)告白され、鏑木とひっつけようとする周囲を迷惑がりながら卒業する。

 という具合に話はわりと行き当たりばったりでとりとめがないし、同じエピソード内で全く別の話題になることもしばしば。

 細かい面白さが積み上げられて全体としておもしろいのだろうかなどと結局何にもわかんないうちに年が明けてしまった。そして新年一発目の初登場キャラはまさかの力天使の祝福を受けた高位のヒーラー龍霊愛様・・・。

 やべー。かないませんわ。

謙虚、堅実をモットーに生きております! ひよこのケーキ

 僕に騙されたと思って読んでみて。


【あらすじ紹介】
小学校お受験を控えたある日の事。私はここが前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界で、私はその中の登場人物になっている事に気が付いた。 私に割り当てられた役は、庶民である主人公をいじめ倒し、主人公と恋に落ちる通称皇帝と呼ばれる御曹司との仲を引き裂く、典型的な悪役お嬢様、吉祥院麗華だった。


1 主人公、転生?する
少女漫画の悪役ライバル吉祥院麗華に転生してしまった主人公、家族もろとも破滅させられる結末を回避すべく、波風立てず生きることを決意する。

不本意ながらも悪役ポジション吉祥院麗華、平穏無事な一生を送る為にも精一杯頑張ります!


小学生編
漫画原作の知識により、鏑木からはできる限り距離をおこうと決めた主人公だったが、不本意にも鏑木と関わらずにはいられない。自然、勝手に鏑木との仲を期待する周囲にも心を痛める。一方で、原作では父の不正経理が会社破綻の原因になるため、ことあるごとに父や兄に不正はやめてと頼んで気味悪がられる。


以降、エピソードメモ


2 吉祥院麗華、小学校入学する
ブルジョワ私学瑞鶯学院初等科に入学し、特権グループ「ピヴォワーヌ」に所属する主人公。さっそく取り巻きができるも、原作の麗華には友人がいないことに気づき悲しむ。


3 麗華、鏑木雅哉におびえる
原作での麗華の思い人であり、麗華一家を破滅させた相手、同級生男子鏑木雅哉の存在におびえる主人公。距離を取ろうとするが彼もまたピヴォワーヌのメンバーであった。

ただ、あそこには“あの方”がいるんですよ。
 “あの方”
そう、後に皇帝と呼ばれる鏑木雅哉
かぶらぎまさや
様が。


4 麗華、兄に甘える
お稽古事に忙しい主人公、兄にべたべた甘える。


5 麗華、兄のおかげで塾に行けるようになる
家業が破綻しても生きていけるように塾へ通いたい主人公。変な相手と付き合うのはよくないと母親に反対されるも、兄の口添えで塾に行けるようになる。

 付き合う相手を選んだ結果、君ドルの吉祥院麗華はあんなどうしようもないろくでなし令嬢になっちゃったんじゃないか。

6 麗華、夏休みに浮かれる
鏑木が彼の友人円城秀介と共に海外で夏休みを過ごすと聞いてすっかり安心し、ピヴォワーヌのサマーパーティを心待ちにする。

今年は鏑木雅哉は日本にいないって聞いたし、この隙にピヴォワーヌを楽しむぞ!

7 麗華、兄とサマーパーティに向かう

 おしゃれは女の子の気持ちを盛り上げるね。
 もうニマニマが止まりませんよ。
 お気に入りのドレスを着て、向かうはサマーパーティー
 でもこんな笑い方はお嬢様らしくないから、気を付けないと。
 しかし頬筋が言う事をきいてくれない。ニマニマ。


8 麗華、兄とサマーパーティを楽しむ
鐘を鳴らしたりワルツを踊ったり、主人公、兄にエスコートされてパーティを満喫する。

はー、これが憧れのピヴォワーヌのサマーパーティー
 すべてがキラキラと輝いて見えます!


9 麗華、鏑木を発見しておののく
海外にいるはずの鏑木たちがサマーパーティに来ていた。鏑木のあこがれの女性、涼野優理絵が参加したせいだ。石化と混乱の魔法を同時にかけられた主人公、兄に背中を叩かれ正気に戻る。

私達より4つ年上の涼野
すずしの
優理絵様は、皇帝と円城の幼馴染であり、なんと皇帝の初恋の君なのだ。
 『君は僕のdolce』の中の優理絵様は、凛とした輝くばかりの美人で、学院生憧れの女性だった。


10 麗華、塾に通い始め、買い食いをする
塾の合間にコンビニに行き、前世のチープな味覚を満足させる主人公。一方ピヴォワーヌでは優理絵の友人水無月愛羅に可愛がられる。

──しかしこの愛羅様には、ひとつだけ重大な問題がある。それは……

「優理絵。この限定のマカロンおいしいわよ」

 そう、愛羅様はあの、優理絵様の親友なのだ。


11 吉祥院貴輝、妹をいぶかしむ
麗華の兄吉祥院貴輝は妹の振るまいが以前のように高慢でないことに喜ばしさを感じる反面、夜更けに一人でわらうなどしばしばおかしなそぶりをみせることを心配する。


12 麗華、友達ができる
塾で知り合った秋澤少年と仲良くなる主人公。一方、優理絵が中等部へ進学してしまってから、鏑木の機嫌は目に見えて悪かった。


13 麗華、へそくりを見ながらニヤニヤ笑う
万一家業が破綻した時のためのへそくりが貯まってきたことが嬉しい主人公、夜ひとりで不気味に笑う。


14 麗華、従姉妹にげんなりする
主人公、従姉妹の古東璃々奈が兄にべたべたするのでウンザリする。


15 麗華、秋澤くんをいい人どまりと見下す
主人公、塾の同級生男子と恋愛話をし、彼はもてなさそうだと決めつける。


16 麗華、スパイになる
優理絵が他人に告白された事件のせいで鏑木がストーカー状態になってしまった。優理絵に距離をとられた鏑木により、主人公は無理矢理に優理絵が怒っている理由についてのスパイを命じられる。


17 麗華、スパイになる2
鏑木の親友円城からもスパイを頼まれる。話の流れで吉祥院麗華という名前が鏑木の脳内にインプットされる。


18 麗華、鏑木に待ち伏せされる
それとなく愛羅に優理絵の心情を訊ねようとする主人公だがすぐに事情がばれてしまう。自分から聞いてあげるよという愛羅に安心するまもなく、鏑木が麗華を待ち伏せしていたのだった。


19 麗華、両親に誤解される
鏑木に拉致され携帯番号を訊かれた麗華だが両親の教育方針であるとして持っていないことにした。一方その両親が鏑木が麗華を車で送ったという件で二人の恋仲を期待したため、麗華は心底うんざりする。


20 麗華、鏑木に教室に乗り込まれる
愛羅から鏑木が優理絵と仲直りするための遵守条件について書かれたメールが届き、教室にいきなり鏑木が乗り込んできたため騒ぎになる。そして内容は分かったがどうやって反省を伝えるかについて考えよと命じられる。


21 麗華、円城に教室に乗り込まれる
鏑木との仲を期待する周囲にうんざりするまもなく今度は円城が教室にやってくる。連れていかれた先のサロンで、優理絵に毎日手紙を書く案を提案し、主人公はスパイ任務から離れる。

任務は無事成功した。
 私はこの仕事を最後にスパイを引退し、普通の女の子に戻ります。
 探さないでください。


22 麗華、ダブルデートの約束をする
先日お世話になった先輩愛羅と出かける約束をして浮かれる主人公、それを心配して兄と兄の親友伊万里も一緒に出かけることになる。


23 麗華、チュロスをおごってもらう
伊万里チュロスをおごられすっかりご満悦の安い主人公。兄から伊万里には彼女がいるという話をされて納得する。


24 麗華、恋敵だと誤解される
バイオリン発表会の会場で秋澤くんとばったり会った主人公は、彼の幼なじみである蕗丘桜子を紹介される。麗華のことをライバル視してあせる様子の桜子だが、主人公自身は一人ぼっちは自分だけだと気を落とす。

 なんという事だ。
 秋澤君をあなどっていた。私と同じく、恋愛には縁のない普通の小学生だと思っていたのに。
 まさか、恋愛物の王道、“幼馴染とのじれじれな恋”という、とんでもない隠し玉を持っていたなんて!!
 私と同じ浮いた話が全くない仲間だと思っていた秋澤君は、そもそも私とは立っている土俵が違ったらしい。


25 麗華、桜子を塾に誘う
秋澤君の幼なじみ蕗丘さんが麗華を恋のライバルだと誤解しているようなので、彼女も塾に来るように誘えと秋澤に勧めた。


26 麗華、塾でぼっちになる
勧めたとおり桜子が入塾してきたので一人で座ることになってしまった主人公。「彼氏を取られた」「あわれな縦ロール」などと陰口をたたかれちょっとしょげる。しかも前世の学力でのチートはそろそろ限界だった。


27 麗華、初のダイエットに励む
腕立て腹筋スクワットに挑む主人公、よいしょおおおなどとかけ声を出しながらやっていたのでまた兄に心配な目で見られる。


28 麗華、ストーカーになる
とろろん芋タロウキーホルダーをつけている子と友達になりたくてしかたない主人公、隣の席に陣取り、いろいろアピールするがはかばかしく運ばない。兄に励まされ、分かって貰えるよう地道に努力することを誓う。


29 吉祥院貴輝 / 桃園伊万里
奇声を上げながらスクワットしたり、クローゼットのパイプで懸垂したり、最近またもやおかしな振る舞いが目立つ妹を心配する麗華の兄。そんなシスコン気味の彼を面白がる友人伊万里は腹パンを喰らった。


30 麗華、取り巻きの不仲を解消する
取り巻き筆頭の芹香と菊乃の仲がおかしくなっていることを心配した主人公は、それぞれに都合の良いおべんちゃらを吹き込んで二人の仲を取り持ち、より堅固な友情で結ばれるように計らった。


31 麗華、押し切りに成功する
先日来のストーカーの相手、頼野葵ちゃんが落としたペンを奪って一方的に友達になろうとまくし立てる主人公。幸いにもとろろん芋タロウ好きというキーワードが功を奏したのか、彼女は友達になってくれた。


32 麗華、運動会で雑用をする
運動会の運営委員に選ばれた主人公だが、円城めあての他の女子委員が仕事をしないので延々と雑用をし続けるはめになる。円城の年下の知り合い、バカの桂木も初登場。


33 鏑木、皇帝になる
騎馬戦で活躍した鏑木、ナポレオンになぞらえられ、以降皇帝という渾名で呼ばれることになる。


34 麗華、お子さまといわれる
運動会以来皇帝人気は衰えることを知らず、麗華の取り巻きたちも恋バナで盛り上がる。話の流れで誰が好きなのかと問われた主人公、別段好きな相手はいないと答えたところ、みんなに哀れまれる。

 みんなの顔が、なんだかちょっと可哀想な子を見る目になった。
「麗華様は、まだお子様でいらっしゃるのね…」


35 麗華、桜子と友達になる
(秋澤が風邪で休みで心細くなった)蕗丘桜子はこれまでの非礼を詫び、友達になってくれと麗華に頼んだ。


36 麗華、鏑木ママに捕まる
兄の大学進学祝いに食事に出かけた主人公、偶然鏑木の母親に出会ってしまう。家にいらっしゃいと誘う鏑木母だが、主人公は必死で遠慮するのだった。

「いえ。残念ながら雅哉様とはクラスも別ですし、あまり親しくする機会がありませんの」

 親しくする気もありませんの。


37 麗華、学級副委員長になる
徐々に本性を現しズケズケと物言いをするようになった桜子や、芋タロウおやつをくれる葵などと仲良く過ごす平和な時間は短かった。


38 麗華、修学旅行に行く
お金持ち学園のわりには修学旅行が京都奈良で若干釈然としない主人公。おみくじを引いたら末吉だった。


39 麗華、シカに襲われる
奈良公園でシカの群れに襲われた主人公、取り巻きとの距離がすこし近くなる。幸いにもシカの糞を思いっきり踏んづけたことはばれずにすんだ。


40 麗華、委員長に呼び出される
修学旅行の写真選びをしている主人公だが、最近クラス委員長とよく目があうことに気づく。


41 麗華、告白される
主人公を呼び出した委員長は、彼女が近頃一緒に写真選びの仕事をしている本田さんが好きなのだがどうにかして貰えないだろうかと相談してきた。


42 麗華、初等部卒業する
兄に花束を貰ってご機嫌の主人公だが、鏑木一家に補足されてしまう。家に招待したがる鏑木母と、不機嫌そうな鏑木と、大いに乗り気な自分の両親の間で冷や冷やし、なんとか逃げ出す。