これまでのマジェスティックプリンス(ネタバレ)

 3話で主人公たち5人の正体が明らかにされるまでわりとちゃらんぽらんなアニメに見えてたし、今でもその設定を忘れたらわりとちゃらんぽらんなアニメに見えます。
 色違いの五人組がそれぞれロボットに乗り組んで悪の宇宙帝国みたいなのと戦うお子様向け戦隊ものめいたアニメの体をしてるくせに、詳細があちこちなんだか不気味。

【3話くらいまでで明らかにされてた事実】
・なんか木星トカゲ的なのが攻めてきて人類負けてる
・主人公たちは戦争用に育てられた人間で、士官学校に入るまでの記憶はない
・主人公たちは基本的に空っぽなので特に何か望みや目的があるわけではない
・主人公たちは他人より生存本能値が高めなので新型機が割り当てられたらしい
・主人公たち用の新型機はそれぞれの遺伝子が組み込まれてるかなんかでそれぞれの本能に影響を受ける

【7話で明らかになった事実】
・主人公たちの新型機はそれぞれの遺伝子が組み込まれてるかなんかでそれぞれの本能に影響を受けたり与えたりする
・敵はなんだか本能に従って動く連中っぽい
・あまねちゃんの作戦は毎度失敗する


 主人公たちに特に何かをしたいというモチベーションがないというのはちょっとしたポイントで、司令官にインタビューされた時にケイが「(夢は何かなんて)これまで考えたこともありませんでした」と答えたのが印象的です。

 リーダーのイズルはヒーローになろうと主張しているものの、彼にとってはどうやら世界の何もかもが「設定」で、いうなら設定の一つとしてヒーローというロールを自身に与えようとしている様子。

 自分存在の空虚さに不安を感じはじめたケイがイズルの口車に乗せられてヒーロールートに入りつつあるものの、教官は「危機的状態では遺伝子が自己複製のモチベーションを高める」みたいなことを言ってて何それ「ヒロインにさかりが付いた」って上司が心配するアニメ初めて見た。