アイマスよゲームに戻れ
アイマスには三つの武器があったと思うんだ。動画とゲーム性とお話。
でもSPでは動画が消え、DSではゲーム性も消えた。これじゃ高めのドラマCDみたいだよ。
アイドルマスター ディアリースターズ 特典 アイマス芸能界のアイドル雑誌「ViDaVo!“ビダヴォ!”」(ヴァイスシュヴァルツ アイドルマスター PRカード「876プロ」封入)付き
- 出版社/メーカー: ナムコ
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: Video Game
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アイマスDSはあれですね、アイマス外伝ですね。しみじみほの切ないストーリーで、名状しがたい独特の雰囲気。無印アイマスがサクセスストーリーなら、DSのは小市民的っていうのかな。トップアイドルになってもあんまし最初とかわんない感じ。ちょっと前向きになるくらい。
品とユーモアのあるサイドストーリー集なDS。声優さんもいいし、レッスンもシンプルに改訂されて良い感じなんだけれど。やっぱりテレビ出演シーンがまったく見ようと思えない出来なのは辛い。毎回スキップしてしまいます。
ストーリーが強化された代わりにゲームが簡単になったのも残念です。レッスンがサクサクできるようになったのは良いけれど、オーディションがむちゃくちゃ単純になったのでますます作業チック度が増してしまった。勿体ない。
MAKEDOG祭での6人対戦動画
『アイドルマスター』はゲームだって認識が、L4Uあたりから薄まっている気がしてならない。経験のある人は分かるはず、無印アイマスのオンライン6人戦オーディションは本当に面白かった。2007年から2008年にかけて、MAKEDOG祭*1が頻繁に行われていたのも、それがゲームとして面白かったから。
集まって競技するという機会がなくなり、『アイドルマスター』はコミュニケーションツールとして用をなさなくなった。ニコニコ動画にニコマスコミュニティがあるにはあるけれど、ゲームさえ持っていれば誰でも参加できたコミュニティは滅びつつある。
もはや、ゲームとしてのアイマス自体に人々を繋ぎ止める力はない。かわりに、消費があらゆるファンを繋いでいる。無印アイドルマスターは、それぞれが自給自足で楽しみを発掘できるゲームだった。それぞれが楽しみを持ち寄って、ニコニコ動画でファンを増やしたり、友人宅で酒の肴にしたりしていた。けれど今、アイマスファンの多くは消費者になった。公式やニコマスPのリリースする新作を消費して、消費して、消費して・・・。
アイマスの全てのコンテンツが消費されてしまう前に、あるいはファンが消費に飽きてしまう前に、もう一度、自足できる足場が用意されないかな、そんな風に思います。お話は読んだらお終いですが、ゲームは何度も遊べます。対戦ゲームならなおさらね。
アイマス2に向けての希望
・PS3でもいいから次世代機で(見てるだけでニヤニヤ楽しいあの衝撃を)
・対戦オーディションまわりの整備(アーケード出身なのを忘れないで)
・アイマスはやれば出来る子(しかも歌はうまいし可愛い)
*1:オンライン対戦の特別オーディションMAKEDOGにおいて行われる、ノーレッスン・ノーボムでの対人オーディション。審査員の退場が頻発する上に、参加ユニットの性能がほぼ横一線のため、参加者同士の読み合いが勝負を決める。無茶苦茶熱い。