アニメ『月がきれい』残念な比良特集
茜と三年間同じ部活でけっこう親しいという圧倒的アドバンテージをこれまでのところことごとくドブに捨てているキャプテン比良くんを特集します。
比良は悪くない。しいて言えば相性が悪い・・・。
【1話】 「春と修羅」
茜の走る姿をじっと見つめる比良。
じっさいお高めの茜。
人見知りかつ内弁慶ぎみとは言え陸上部の主力、クラスでもクールガールズグループに所属するヒロイン茜と同じ部活の主将という立ち位置をチラ見させて、小太郎の強力な恋のライバルになるかと思われました。
【2話】 「一握の砂」
冒頭、小太郎の前で茜と親しく会話し勝負にならない感を漂わせる比良。
「黄色組が買ったらジュースおごってよ」「なあにその余裕は」「マジありえない」
人見知りの茜がまるで友達と話すように話してるのが印象的です。少なくとも茜にとって比良はそこそこ気の置けない相手であったのは間違いなさそう。しかし。
組対抗リレーで失敗して落ち込む茜を慰めるよう言われた比良。
「落ち込んでんの?」「大会じゃなくてよかったな!」「水野ならもっと出来るって」「頑張ろうな!」
そうじゃないんだよなあ感溢れるKYコメントを残し爽やかに去って行ってしまった比良くん。2話にして残念感が一気に押し寄せ、ご存知この後、本当に欲しかった言葉をくれた小太郎の株が茜の中で爆上げ。
【3話】 「月に吠える」
友人たちに比良は茜のこと好き、付き合わないのと言われる茜。
回りから見てもお似合い。
一方、大会前、緊張している茜を励ます比良。
「もうすぐだろ」「自己ベスト、出せよ?」
「うーん、どうだろ・・・」「うん・・・」。コンセントレーション邪魔されまくりでけっこう素っ気ない感じの茜の姿に危機感を覚えたか、突如として告白モードに入る比良くん! ついに来るか!?
「なあ、水野」
「え?」
「やっぱ、いいや」
よくないだろ! ここで告白をしておけば比良ルートの目もあったのではないかという分岐点。ご存知、仕合に勝ってウキウキの茜はこの後ほいほい神社に向かい、小太郎の告白を受けることになります・・・。
【4話】 「通り雨」
登場せず。
僕が思うに真面目な比良は先生の言いつけに従い携帯を持ってこなかったのでせっかくの修学旅行をみすみす棒に振った。なお、ご存知京都で小太郎と茜は
【5話】 「こころ」
後輩たちに比良と付き合ってるのかと訊ねられる茜。
スランプ気味の茜を気遣い、帰りに話そうかと誘う比良。
「水野、タイムすげえ悪いぞ」「なんか・・・あった?」「帰りに、話そうか」
(・・・。)
「いろいろあんの?」「まあいいけど・・・」
何がよいのか。なぜそこでもっと行かないのか。そもそも相談に乗るって言っておいて開口一番「いろいろあんの?」ってなんだ。 実に比良らしいが何もよくない。せっかく勇気を出して帰り道誘ったのにどうしてそこでもっと頑張らないのか・・・。ほんと比良ってその、青春のあれだよね。ご存知、茜はこの後小太郎に薄暗いお店に連れ込まれて手を握られます。
【6話】 「走れメロス」
仕合前の親友の発言でコンディションを崩し、タイム出せなかった茜に。
「水野! 今日の試合どうしたんだよ。全然集中出来てなかっただろ」
「県大会狙えると思ってたのに、去年よりタイム悪いくらいじゃないか、なあ水野!」
あーあ、泣かした。ついに比良くん茜を泣かしてしまいました。
「もっと行けるって!」「俺、好きなんだ。おまえ、楽しそうじゃん、走ってるとき」
惨めなカット。比良ついにやらかしたーって感じですね。皮肉なのは比良のセリフ、5話で小太郎が茜に言った「俺、水野さんが走ってるの、すごい好きで」とまったく同じ内容っていう。つらい。つらい。まあこんな状態の女の子慰められるのは好きな男の子くらいであろうと妻が言ってたので比良が必ずしも100%ひどいというわけでもないのではないかと若干のフォローをしておきたいと思います。
全体として、茜が落ち込んだ時、比良は必ず気遣ってるんですよね。茜のことをずっと見てる。アクションもだいたい小太郎より一足先。なのにいつも空回ってる印象です。でもこれ、比良の出来が悪いんじゃなくて、小太郎がチートなだけだと思いません? 中学生男子ってほら、たぶん実際、頑張って比良ですよ普通。チート主人公にはかなわん。