リボンを解くと無個性になるけど
春香さんは「えへへ、来る途中でころんでしまって」と遅刻したり、延々友人関係の悩み事を相談してみたり、たまにプロデューサーに粉をかけてみたり、勢いで告白して振られてみたり、まあ、そんな子なんじゃないかと思う。それはそうと
トルタさんのひみつの打ち明けを聞けるのは、シンフォニックレインだけ!
大事なことだから
話をしましょう。
優しい夜に
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信仰やその教義が道徳となって、人がより良い方向に行こうとしているのなら、確かに神様は存在して、人々の生活に介入していると言えなくもない
・・・・・・なにそれ。なにかの本の受け売り?
いや、誰かさんの受け売り
・・・・・・うん、言いそうね
そう言った友人の顔を思い描いていると、トルタが少し伏し目がちに、小さな声でささやいた。
でもさ・・・・・・
ん?
もし神様がいるなら・・・・・・
・・・・・・いるなら?
ううん・・・・・・この世界で起こってる嫌なこと全部、なくなるかもしれないのにって、思っただけ
二人は洗礼を受けていないと思われる。聖体拝領のかわりに祝福を受けているあたり、読者の大半を占める非カトリックに合わせたものか、芸が細かい。もちろん、告解を行っていないため拝領を控えている、という可能性も存在する。両名とも、それほど殊勝には見えないものの、ただし、それくらいのポーズはたやすく取りそうだ。いずれにせよ、神からは遠い。