2006-10-03から1日間の記事一覧

 美少女ゲームという他者性2

見えないものは見えず、語れないものは語れないとしても、見えないものの存在は想像できるし、語れないものの内容は示唆できる。意図された失敗の環としてのADV、その上で動く美少女ゲームという存在が「他者性」を問うという皮肉は、実は酷く真摯な視線によ…

 美少女ゲームの中の視点

実にこの意味で僕は『シンフォニック=レイン』を真に恐るべき作品だと思うのだ。なにせそこでは自分自身だと固く信じていたものが、実は「他者」そのものであったことが明かされる。それも他人から見てではなく、まさに自身の中に他者を見出すのである。こ…

 美少女ゲームと視線

他者性の話に戻るなら(全くのところ、これはまごうかたなき思想の範疇なのではあるけれど――たまには素人エロゲ同人という失敗が語るという“皮肉”があっても良いだろう)、現実にではなく、例えば美少女ゲームという素材の中に他者を見出すその視線。視線と…

 美少女ゲームという他者性

海燕さんの日記が久方ぶりに絶好調である。ネタがなくなるとやけくそを連発する人なのでこの状況は好ましい。どうやら切っ掛けは『お嬢様組曲』らしいからあながち萌えゲーも馬鹿にしたものではない、などと冗談はともかく。他者性というキーワード、“自分で…