ボローニャ。雨がちの気候と、街路に連なるポルティコは、なかなか青い空を見せてくれない。街のカラーはグレーで、地中海の青ともイタリアの明るさとも無縁。これといった観光資源もなく、あのローマと張り合った頃の栄光もなく、いまでは何もかもが中途半…

Compostela、星の野の旅。後陣、星空部分拡大。星空は永遠の象徴であり、星空の下、その旅路の果てに、人の魂はやっと、円かなる安息を得ることができる。私たちが見上げる壁面には、目映い金色の天。しかし、その本当の姿、その向こうには、星の瞬く深淵、…

壁画。Basilica di St.Apollinare in Classe。ラヴェンナ郊外、サン・アポリナーレ教会のモザイクによる天井画（ラヴェンナなら本当は市街北西のSt.Vitale大聖堂を見せたいのだけれど、あれはもう目で見てもらうしかない。言葉にならない何かがある）。後陣…

basilica内部。外から見るとあれほど地味だった大聖堂も、その内部は静謐さと美しさ、気高さに満ちている。ファサードが未完成なのと同様、内壁も未完成で、あちらこちらに白いままの壁が目立つ。というよりむしろ白い壁ばかり。もし完成していれば、壁面下…

ボローニャ中央駅。付近の街をつなぐ交通の要所に位置するこの街は、一種旅人のクロスロード。乗り継ぎのためにこの駅で一時間前後の待ち時間を要求される場合もあり、街自体もそれほど大きくないので、立ち寄ったことはないが軽く散策はしたと言う旅人は思…