挑発する京アニ: らき☆すた パンチラ検証

一昨日の記事(リンク)で「パンチラを見せそうで見せない京アニの美学は失われた、京アニのこだわりは墜落した、君も大人になればわかる」と主張していたところ、以下のようなWeb拍手が。



リンク先はニコニコ動画、その名も『らき☆すた 検証用(最終版パ○チラ検証用 検証しやすくしたよ)』である。拡大、低速再生、巻き戻しを駆使して延々と。見える、僕にもパンチラが見えるよ! 見えないけど、いや実際これはすごい。コメントが面白い。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm148020
以下、いくらか切り出してみる。



抜粋。見えてない

同上。見えてない

同上。揺れすぎ

「そこだ!証人、あなたは興奮するとパンツを見せる癖がありますね!」


チアガールのは見せパンだという主張はおそらく正しい。確かに京アニの「こだわりと美学」はいまだ健在だと言えるでしょう。
僕の記憶が確かなら、彼らが明白にパンチラを描いて見せたのは『涼宮ハルヒの憂鬱』第0話における朝比奈みくるのワンカット(カメラを飛び越えるシーン)だけであり、かつあれにはハルヒの強力な要請があったことが容易に推察できるので筋は通る。
まあしかし、京アニは実に挑発的です。作品全体についてはそれぞれの意見もあるでしょうが、それぞれを構成するその製作姿勢、美術としての仕上がりは、これこそプロ、あるいは職人の仕事と胸を張って言えるもの。
以前、友人のアニメーター氏とハルヒの各カットについて突っ込みを入れていましたが、ニコニコ動画が可能にした動画コメントの隆盛は、実はこの需要はずっと前からアニメ界に内在していたのではないかとさえ思わせます。
すべて見終わったあとでは何となく忘れられてしまう美点も欠点も、リアルタイムで注釈を付けられれば言い逃れのしようがない。そんな時代にあってさえ、京アニは挑発する。あえて視聴者につけ込む隙を見せる。そして、罠にかける。

どうかこの姿勢を貫いて欲しいと思います。だって、それこそが京アニの「こだわりと美学」であり、独りよがりではない自信に基づいた、「君にもわかる」という大人の確信なのでしょうから!