ROOM NO.1301#3 もう半分は、妖精の世界に

ROOM NO.1301〈3〉同居人はロマンティック? (富士見ミステリー文庫)


「絹川君、昨日はいつ頃、帰ったの?」
「十時くらいかなあ。もしかして、途中で起こしちゃったかな?だったら、ごめん」
「私は言葉ではなく、行動で示すべきだって思ってるってこと。本当に悪いと思ってるなら、ちゃんと償い終わるまで口にしてはいけないし、本当に感謝してるなら、相手に同じくらい感謝されるようなことをすればいいんじゃないかってこと。それだけ」


早朝。寝ている自分を残して勝手に帰った主人公に冴子拗ねる。主人公ジェネリックに謝罪の仕方を模索。冴子拗ね困る。とりあえずキスで誤魔化そうとするも、綾子乱入でうやむや。ますます拗ねて…以下略。
なんですかこの ツ ン デ レ 小 説 は。
と思ったら綾子の身の上話が展開されたり、何だか核心っぽい思い出の回想などなど締めるところは締められていて。なるほど、時の番人か。
いや上質だなあ。軽くよめてしっとり面白いというライトノベルの長所を体現したようなお話でした。続きが気になります。