メルロ・ポンティとADV 2

謎は、私の体が「見るもの」であると同時に「見えるもの」だという点にある

私が視線をもって世界を眺めることで、世界は私の前に遠近法的展望を持って現れるが、その視線によって目の前に現れた世界は、同時に視点のありか、すなわち見えない私そのものが、ちょうど今立っている位置を指し示す。