星界の紋章

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)
ラフィールが可愛い以外の魅力を教えてください。なんて言うと怒られるのだろうか。期待しすぎたのだろうか。いや王女様は可愛いけれどそれだけではだめだと思う。ことにこのジャンルには先行する大傑作『銀河英雄伝説』があるわけだし。漢字の横にルビをうちまくることが個性的なエキゾチシズムだと勘違いしてもらってもなあ。などと言いながら続編『星界の戦旗』を買ってしまいそうな私。キャラ萌えは恐ろしい。


■あらすじ
しがない地上人ジントはなりゆきで帝国伯爵公子になった。遙か他星系にある帝都へ向かうため訪れた宇宙港でジントは美しい少女ラフィールと出会う。言葉遣いが変だと思ったらラフィールは王女様だったのだ。びっくりだ。道中彼らの乗る宇宙戦艦は帝国に対立する国家群の艦隊に襲撃され轟沈、からくも難を逃れた二人は辺境の男爵領にたどり着くが、男爵は表現に困る性格の持ち主で。等々数々の苦難を乗り越えて二人は帝都にたどり着いた。