ハードロッカーにアイマスMADを無理矢理見せたら

　アイマスMADを布教するのが流行っているみたいなので、僕のリアル友人id:cujoこと空条君に気に入って貰った作品をご紹介。
　何か間違えてはてな村に住んでいますが、基本メタルやハードロック、寺社仏閣、あとサッカーとモダンホラーをこよなく愛するギタリストです。
　ちなみに彼と飲みに行くと3回に1度は「そのひがみ根性が気に食わん」「吹いてろこのリア充」とマジ怒鳴り合いするので居酒屋は良い迷惑。

　
　色々見せた中で最も食いつきの良かった作品。根本的に「ポリゴンが可愛い」とかみんなどうでも良いんだろうなといきなり絶望的になってしまうこの事実。
　
　これは「普通に格好いいな」と普通に褒めてくれました。変なもの→普通になったのは良いものの、特別凄いと褒めているわけではないことに注意が必要です。
　
　一番見ていて楽しそうだったのがこちら。筋肉少女帯ってところが彼の心をくすぐったのは大きいでしょうが、ノリといいテンポといい、問答無用で軽快なのは力かも。
　
　格が違うし格好良い、普通にPVで使えるレベルだと落ち着いて高く評価していました。興奮しないというのがミソ。興奮しないかぎりこっちには来てくれない･･･
　
　「このリボンの子、ホント可愛いね」というので春香さん主役作品。『RENT』の素晴らしさについて15分くらい語ってくれました。相手の趣味に合わせるのは大事みたいです。
　
　続いて彼の趣味にあわせて持ってきたら、それなりにウフフと見てくれた作品。だがアイマスでやる必要があるのかという疑問は拭いきれなかった模様。ｱｲﾀｰ
　
　団結。「キャラ付けがよく分かった！」と喜んで貰いました。しかし影山Pバージョンを喪失したのは本当に痛い。あれが765プロに引きずり込んだプロデューサーは相当な数のはず。

　
　ウケが悪かった作品も紹介。「同人臭いし限度を超してる」との酷評。楽しくないそうです。たくさんの文脈の果てに成り立つ作品というものは、紹介には向かないかも。
　
　ウケが悪かった作品その２。「何が凄いのかわからない」との言葉。普通の人はアイマスMADの歩んできた歴史など知りませんから、自然商業作品との比較になり、そうなるとアマチュア→同人→楽しそうだね＾＾；；
　
　ウケが悪かった作品その３。「こういうのよりは面白いのが好きだなあ」と一言でぶった切られました。デスメタ好きは実は素晴らしいバラード山ほど知ってるので、そんじょそこらの歌では感心してくれない･･･

【まとめ】
　なんということでしょう。「天才」か「ネタ」の二択の気配がします！しかも両者共に商業作品と並べて選択可能なレベル、というだけの話であって、アイマスMADへの導入としてはそれほど有効ではないという事実。

　唯一救いなのは、僕の熱意に対して「団結」が理解可能であるとした彼の言葉でしょうか。なるほど、そういうアニメみたいな世界なんだね、という興味を引き出せたのはちょっと嬉しかったかな。

　厳然たる事実として、世の中に楽しい趣味はたくさんあるわけです。もしそれらとアイマスMADが比較された場合、これが手に取られるかどうかは、結局のところ「この手のものが好きか嫌いか」に収束していくのでしょう。

　とは言え、元から理解を超越した世界では、その次元にさえたどり着けないので、興味のない人にアイマスMADを紹介する時、「単体で完結し、説明不要な作品」であることが強く求められそうです。