海燕さんのおっぱい論に寄せて
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070831/p1
先に結論を述べると、乳のサイズでも柔らかさでもバランスでもないです。
肝心なのはなによりもボディラインです。乳は赤ウーピンです。
ウンベルト・エーコの中世美学史からの引用を
あるいはさらに、ホイラントのギルベルトの独特なテクストをも想起すべきだろう。彼はただ今日のわれわれだけが悪意を帯びた調子を見いだしかねないような真面目さをもって、女性の胸の正しいプロポーションが魅力的に見えるためにはどのようであるべきかを規定しているのである。ここで明らかになる身体的美の理想は、中世細密画の女性たちにはなはだ近いのであって、彼女らは胸を締めつけたり引き上げたりするために狭いコルセットを付けているのである。
Pulchra sunt enim ubera, quae paululum supereminent, et tument modice... quasi repressa, sed non depressa; leniter restricta, non fluitantia licenter.
つまり、やや盛り上がっていて、なだらかに張り出している胸が美しいのである...いささか締めつけられているが、圧迫されてはいないのが。軽く押さえられているため、あまり自由にぶれないのだ。『ソロモンの歌注解』31,PL184, coll.163
pulchra enim sunt ubera quae paululum supereminent et tument modice, nec fluitantia licenter, sed leniter restricta, repressa sed non depressa
この少し盛り上がって適度に張った胸元が美しいのは、淫らに波打ったりせずに、軽やかに引き締められ、突き出てはいても押さえつけられてはいないから
などと坊主に語らせています。
なお日本で「巨乳、巨乳」と言われるのは、とにかく尻が下がりすぎていたり足が短かったりと、スタイルの側面では絶望的なまでに遺伝的に劣勢な日本人女性の体型を持ち上げる最後の砦だからではないかと思います。特に努力しなくとも太れば乳は簡単に大きくなるからです。実際、アニメや漫画の女性キャラは、たとえ貧乳でも、ボディラインだけは例外なく良いのです。
しかし最近、リア・ディゾンとか外人アイドルも受け入れられて来たみたいなので、日本のアイドルは危機的状況ですね。日本人、見た目では外人には勝てないぞ。あいつらマジでアニメみたいな体型してやがる。おまけに目が青だの緑だの・・・
