7/11

暑くて寝苦しいので窓を開けてみたら日が燦々と照る朝。時計は8時半、程なくルアナが起きてきてもう起きたのと言う顔。仕事行かなくていいのと聞いたら「既に遅刻」と言い残し風呂場に消えた。

昼前に起きてきたジョルジョに連れられてベルガモへ。80ユーロで買ったと彼が自慢していた中国製カーナビは反応速度がきわめて遅くまったく役に立たず、ミラノ市内をぐるぐる回ったあげく電源を切って高速道路に乗る。そこで彼は「イタリアではil risparmio non e' mai il guadagno(節約はお得にはならない)と言うんだ」と自慢げに語った。

ベルガモはミラノから50キロほどの中規模の街である。ところで何があるのかと聞いたら「ポレンタかな」。ポレンタはトウモロコシの粉末をせっせとかき混ぜて作る農民のご飯で、はっきり言ってかなりまずい。少なくとも美味しくはない。

行ってみると小さな可愛い街で、特に何もないけれどぽてぽて散歩するにはちょうどいいサイズ。JCBが使えるのを見るとそこそこ日本人観光客も来るらしい。広場から城塞までぐるりと回ってコーヒーを飲みグラニータ*1を食べ(このグラニータはむしろ色つき氷水と言った方が適切だった)ミラノに戻る。

夜はみんなでボサノヴァ日本語化計画を聞いてあやしい煙草を吸う。

*1:シチリア名物のかき氷で、ジェラートに比べ比較的あっさりしているので日本人にも向く。しかしイタリア人どもはこれを朝から食べる。