三宅島公道レース続報

石原氏は23日、「レースは危険があるからエキサイトする。
ある程度ライダーの自己責任もある」と語った。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007022636.html

ある程度も何も全て自己責任だと思います。池の周りに柵がなかったから、池に落ちた大人には補償しなければいけない、みたいな無責任な論調はいい加減やめるべきでしょう。日本社会は「うかうかしてたら人は死ぬ」という事実を余りにぞんざいに扱っている。そして現在の色んな社会問題の根に、結局のところ、この認識の欠如があるような。

高速道路二人乗り解禁の祭にも、散々「危険」という反対の声が叫ばれましたが、僕が分からないのは他人が勝手に何かして勝手に死ぬことに、どうしてわざわざ出張って構いに行きたがる人がいるのか、ということでした。「高速でバイク事故が増えたら渋滞になって僕に迷惑だ」という理由で反対するのなら分かります。しかしどうも、そうではなかった。

いや、実際のところ、本音は「迷惑」だったのかも知れない。でもそれならそうとはっきり言えない社会というのもおかしい。一体何に遠慮しているのか。事故が交通の流れを遮ることが例えば経済にとって遅滞をもたらす、言い換えれば迷惑なのは事実なのだから、それはそれとして明言されるべきでしょう。事故は迷惑だからやってはいけない。おまけに自分も痛いし時に死ぬ。これはあかん。

何というか日本の言論封殺も含めた無数の面倒くさいタブーはいい加減解体していかないといけないんじゃないかなあ。しかしこういうことを公に発言すると命の危険があるのも日本社会なのでうかうかしていてはいけない。怖い。わけがわからない。なにせ街中にどかーんと世界に名高い自由業の人たちのアジトがある国ですから。インド人もびっくり。