まじめな話、国ごとによい点悪い点は当然あるわけで、例えばイタリアであればワインが安くて美味しいとか、やたらと歴史のある古い建物が残ってるとか、みんなすっげえ投げやりでどう見てもすぐにどうしようもならなくなりそうなのにどういうわけか不思議に社会が動いていくとか(今にも倒れそうなピサの斜塔がなかなか倒れない、そんなイメージ)、そういう利点と、とにかく何をするにも効率が死ぬほど悪くて遅くて怪しくて誰にも何も任せられないこととか、食べ物がイタリアンしかなくてもう少し食文化に開放的になろうよとか、日本どころじゃない階級社会だとか、そういう欠点があるわけで、だからイタリアは観光政策を全面に押し出し、庶民は何もかも放りだしてワインを飲みサッカーを見、ちゃらんぽらんな人生を楽しむわけです。

一方日本には信頼性と効率性とあらゆる情報と体験と、つまるところあらゆる物語をお金次第(しかも比較的全体的に安価)で迅速に入手できる環境があるわけで、これを楽しまないのはやっぱり損以外の何ものでもないと思いますね。アニメが母国語で見られる! この幸せは平等ではないのです。