ローゼンメイデン

主に自分のニーズに応えてせっせと記述されたあらすじ。もちろんネタバレですから注意が必要な人は注意してください。とは言え、あらすじを見たくらいで詰まらなくなってしまう作品は最初から詰まらない作品だと僕は思っていますが、どうでしょうか。

参考:
僕のローゼンメイデン http://d.hatena.ne.jp/hajic/20070131/p1


 
お受験に失敗して以来世をはかなんだ少年ジュンはひきこもり。ただ一つの趣味はネットで探してきたインチキ商品を適当に注文してはクーリングオフするというもので、出張で家を空けている両親に替わり身の回りの世話をしてくれる姉に乱暴に当たりながら、あまり褒められない生活をしていた。

ある日、どこからともなく舞い込んだハガキの文句「巻きますか? 巻きませんか?」。Yesと返事をして引き出しに投げ込んでおいたところ、これまたどこからともなく現れた大きなつづらの中から現れたのは何とびっくり美しい少女の人形。しかも喋る。


 
「人間のオスというものは聞いていた以上に下劣ね」。文句をいう間もなく、窓から飛び込んできた謎のピエロ人形にいきなりよく切れるトランプを投げつけられて危機一髪。色々起こる日である。
「あなたはここで死ぬわ!」
すごいファイアーボール式展開。しかしTRPGのファイアーボールってすごく恐ろしい魔法でしたな。ダメージ計算とか投げ出して「あー死んだ死んだ。マジックしようぜ」こうして某RPGマガジンは自らが召喚した暗黒魔法、MTGというブラックホールに飲み込まれ消滅、その余波は日本のTRPG文化まで壊滅させたのでした。犯人は朱鷺田祐介


 
ええと、なんだっけ。死にたくないなら私と契約しなさい、差し出された手の甲に是非もなく口づけるジュン。彼女の指輪が眩しく輝き、紅の指輪がジュンの指にはまる。人形が活躍してピエロはあっさりと片づけられる。

こうして人形とジュンのおもしろ生活の幕が上がった。ちなみに人形の名前は真紅。ローゼンメイデンの第五ドールらしい。この時点では何の事やらさっぱりわからんのであった。


 
大体こんな感じで物語は始まるのだが、特筆すべきはジュンの鬱陶しさである。本当に鬱陶しい。これは一見の価値があるので是非見てください。「人形が動く」だの「ピエロと戦う」だのといったスーパー要素よりもよっぽどインパクトがあって、けっこう無茶苦茶な開幕もあまり気にならない。狙ってやっているとしたらすごい。
その後、雛苺(ロリ)、翠星石(大人気)、蒼星石ボクっ子)と、徐々に仲間を増やしながら、あるやなきやのストーリーは進み、どうやら水銀燈(乳酸菌)なる人形が悪役らしいことが判明。何でも彼女によると、彼女らドールズはアリスなる夢の存在になるべく相争う定めだという。負けるとジャンク。



万人の万人に対する戦いを主張する水銀燈、さっぱり理解していない雛苺、脳みそまで筋肉の蒼星石蒼星石至上主義の翠星石、そして「アリスは人形たちの創り手であるところのお父様の夢の中にだけいる少女で、とにかく完璧なのよ」とウットリ語る真紅。なんだかなあ。


 
論点があまり整理されないまま物語は終局に入る。ジュンの夢の中での最終決戦。水銀燈の激しい攻撃で腕がもげる真紅。「私もジャンクだわ!」「君はボクにとって大事な存在だ」。ジュンかっこいい。彼のありえない大活躍で腕も直り、舞い上がった水銀燈をグーパンチで叩き落とす真紅。

乾坤一擲で放った執念の炎も跳ね返され、みるまに燃え上がる水銀燈。炎の中にくずおれる彼女の胴体はなんと空洞だった。「私は…いつかお父様に…」一瞬空を見上げ、そのまま動かなくなる水銀燈。未完成のままに放置された悲しみから、彼女は道を踏み外してしまったのだった。



なんだかんだでジュンはすっかり真人間になり、真紅たちドールズも旅立つらしい。「私は真紅。ローゼンメイデンの第五ドール。そして、あなたの幸せなお人形」。感動の別れ。服を着替えて散歩にでかけるジュン。帰宅してみたら真紅らがまたいた。日々は続く。めでたしめでたし。
fin.


☆注意とお礼
画像は例によってMemento(リンク)から無断で拝借しています。感謝。
著作権アニメ制作元(リンク)にあります。感謝。