ROOM NO.1301#3 健一、妖精の話をする

ROOM NO.1301〈3〉同居人はロマンティック? (富士見ミステリー文庫)
夏休み。健一との仲が一向に進展しないことに危機感を覚える大海千夜子は海行きを提案。一方健一は「もう、飽きられちゃったのかな、最近回数も少ないし…」と素面でえらいことを言う冴子と日々しっぽり。お預けを喰らっている綾は不満たっぷり。結局ホタルと千夜子と千夜子の(鬱陶しい)友人ツバメの四人で海へ行くも、特に進展の無いまま帰宅、むしろ冴子の心配をする健一。案の定寝ていなかった冴子に「大丈夫だったほうがよかった?」なんて訊かれてそのままベッドへ。この二人、ノリノリである。ほのぼのマンションの外に連れ立って出たところ、以前冴子と寝たばっかりに振られてしまった窪塚佳奈の元彼が登場。一撃で殴り倒される健一。体で謝罪しろと迫る元彼飯笹。あわやバイオレンスな濡れ場寸前、背後から現れた謎の闖入者により飯笹は倒された。闖入者とは、なぜか男装した窪塚日菜、佳奈の双子の姉その人であった。つづく
おまけ:少年時代の健一は公園の綾のオブジェの前ではるなと名乗る少女に出会っていたことが明かされる。「僕の魂の半分くらいは彼女に持って行かれちゃったような気が」のんきな男がのんきに話すあまりのんきではない伏線。