GUNSLINGER GIRL6

GUNSLINGER GIRL 6


Fantasma――兄弟の記憶に今も残る幻影、既に失われた彼女のGhost――をちらつかせながら、前巻までの「兄弟の物語」はしばし中断された。舞台へは第二の視点であるアレッサンドロが投入され、兄弟がひた隠しにする”兄妹の秘密”を暴くかに見える。それはジャンとジョゼ、そして第一期の男たちがどうあっても譲れないと主張したライン。彼らの、義体と担当官の、本当の関係。フラテッロという言葉が覆い隠す欺瞞への問いかけ、明らかに女性でありながら、男性名を与えられたペトラという存在そのものが現す違和感。世界からあえて除外されていた”ある関係”が匂わせるのは、追憶の中に漂う、許されざる過去である。彼らはもちろん、兄弟ではない。そしておそらく、兄妹でもなかった。


というか、少年誌でやっていいのかしら、この先。