図説 大聖堂物語―ゴシックの建築と美術

図説 大聖堂物語―ゴシックの建築と美術 (ふくろうの本)

ゴシック建築が好きです。夢中で天を目指している姿に惚れそう。でも実はロマネスク建築も好きです。あの野暮ったさがたまりません。しかしこの本はゴシックについての本なのでロマネスクはさておき。筆者がフランス大好きさんなので(決め付け)、扱っている建物はほとんどフランスのものばっかり。片寄っております。ちなみに大聖堂とはカテドラルの和訳で、司教座がある教会堂のこと。だから小さくても司教座があれば大聖堂。どんなに大きくても司教座がなければただの聖堂。ついでに言うと司教座とはその教区を受け持つ司教が配置されている場所で、司教は司祭たちのボスです。司祭とはつまり神父さんで、それぞれの小教区を担当します。 ローマ教皇(一番偉い) > 司教(かなり偉い) > 司祭(偉い) > 平信者(普通) ←カトリックの階級はだいたいこんな感じ。当然ながら「神の前に平等だっていうのにどうして階級があるのさ」と憤慨する人たちもいて、彼らはプロテスタントを構成しています。そんなことはともかく、本書は豊富な写真と図解でゴシック建築を知ったかするのに適します。ことにフランス旅行前に読んでおけば、ノートルダム寺院あたりで博学っぷりを見せつけられるでしょう! ああ、マリア様ごめんなさい。

なんという酷いレビューだ。

(9/50)