Air

主人公ヒロイン共にムニャムニャするという１８禁ゲームとしては画期的なシナリオに泣く人は多かったらしいけれども私は別の意味で泣きたくなった。だってこの孤独感と疎外感と来たら尋常ではありませんよ。登場人物は全員「お話にならない」か「お話する余裕がない」のどちらかあるいは両方で、彼らとの一見朗らかな会話は常に間違いなく上滑りしているのだった。いっそ主人公と一緒に街を立ち去りたくなった人は多いでしょう。というか実際バスendが用意されているところを見るに、意図的にやってるんだろうなあ。KEY恐るべし。独りぼっちの夏休みのパンチ力を味わいたい人はぜひ。

【AIR簡単あらすじ】
DREAM→SUMMER→AIRの順番で物語が進行。謎と破滅、その原因、再びはじめから。
■DREAM■
現代。往人、街に来る。往人、行き倒れる。往人、神尾家に居候する。どろり濃厚ピーチ味。観鈴弱り出す。春子行方不明に。往人焦る。観鈴危篤。往人、法術を行使し消滅。観鈴かろうじてカムバック。SUMMERへ
（サブヒロイン佳乃・美凪を合わせ計三本のルートが存在。正直長くて疲れる。）
■SUMMER■
中世。柳也、神奈と裏葉に会う。三人脱走、高野山へ向かう。神奈の母に対面するも僧兵らに発覚、包囲殲滅の危機。神奈母子の犠牲で柳也・裏葉脱出に成功。神奈に呪いかかる。柳也・裏葉子供を作る。AIRへ
■AIR■
現代。読者、カラスになる。往人、神尾家に居候する。カラス、観鈴のペットになる。どろり濃厚ピーチ味。観鈴弱り出す。春子行方不明に。往人・読者焦る。カラス見物する。観鈴危篤。往人、法術を使用し消滅。観鈴かろうじてカムバック。
春子復帰、熱心に観鈴の世話を焼く。観鈴、再び消耗開始。カラス、見物する。春子、観鈴は自分の家族と主張。観鈴消耗深刻、海へ行きたがる。読者、焦る。春子・観鈴、海へ行く。観鈴ゴール。カラス、空へ飛び立つ。読者、大混乱。
＊重要＊　私はAIRが大好きです。