『水域』 椎名誠

水域 (講談社文庫)
椎名誠の出す本の殆どはそれこそもうトイレで鼻をほじりながら左手で書きましたという感じにやる気のなさが見え見えの垂れ流しでありわざわざあんなのをお金を出して買う人の気持ちなどさっぱりわからないと言うかそもそもそんな人はいないと思うのだけれどなぜか本屋にはむやみに沢山並んでいるからやはり買う人は買うらしい。わからん。そんな椎名誠が何かの拍子にうっかり書いてしまった傑作が三つあり、その中でも評価の高いのがこの作品。世界はどういうわけか一面水に覆われていて、主人公ハルは一人小舟で旅をする。まるでウォーターワールドじゃないかと言う突っ込みにはウォーターワールドの方が水域を真似たんだと言いたいが実際どっちがどうなのかは不明。