身近なマクロ

友人が趣味の手作り帽子屋を始めた。30数個の帽子を用意して、のんびり出店。日向ぼっこでも楽しもうかというところである。ところがこれが大売れに売れ、たちまち完売。値段を安めに設定しすぎたのだ。しかし、あいにくケインズ的短期では価格調整は働かない。彼女は予約注文の形で帽子の増産体制を余儀なくされてしまい、「きままに作るのは好きだけど」量産するのは全然楽しくないとウンザリ顔。こうして次回出店の際の帽子の価格は大きく上昇し、市場における帽子の需給は均衡する。