Q&A風 ナベ紹介

hajic2004-09-25

Q: コッヘル*1のお薦めはなんですか?
A: スノーピークのトレックコンボ。以上。…で終わってしまうわけにはいかない。さてコッヘルには大きく分けてステン、アルミ、チタンの三種類があり、この並びの順番で軽くなる。もちろん軽ければ軽いほど便利だから、ここは躊躇せずチタンを選びたいところだが、お値段も上記の順番で高くなる。しかしそれでも「お金はうなるほどあるんだ俺は最高級品しか買わないんだチタンを頼む」なんて人もいるだろう。しかし。
コッヘルとはナベなので、最大に優先される機能は”調理のしやすさ”である。ところが、まさにこの点において、チタンという材質は大きな問題を持つ。熱伝導率が悪いのだ。火にかけた部分だけが熱くなるので、野菜を炒めれば時間がかかり、ご飯を炊けば焦げる…。いくら軽くても”調理”をしようという人にはチタンは不向きである。もちろん、お湯を沸かしてカップ麺を食べるだけなら問題ない。どうぞチタンを。
ついでにステンとアルミ。ステンは安価で丈夫、火の通りも良い。コストパフォーマンスを重視するならばステンは最高の選択と言える。そしてアルミ。チタンに迫る軽さを持ちながら比較的安価で、火の通りも良い。素晴らしいのである。素晴らしいのだが、アルミからは環境ホルモンとやらが溶け出す恐れがあるらしいのだった。台無しだ!と思うのは自由。
今更アルミのナベを使ったくらいで(それもキャンプの時だけ)どうにかなるほど普段環境ホルモンに縁のない生活をしているわけでもないので、私は値段と重さに優れた調理具であるアルミ製のコッヘルを愛用中。これには住友によるテフロン加工(スミフロン)というものが施されていて、ビックリするほど焦げ付かない。火加減をずぼらしても美味しくお米が炊けるし、豚肉などなら油をひかずにジャンジャン炒めて問題なし。お薦めである。

*1:登山やキャンプ等で使用する軽量のナベ。入れ子式(ロシアみやげの人形のように、あるいは玉ねぎのように、大きなナベの中に小さなナベ、その中にさらに小さなナベ…)になっているのが特徴で、コンパクトにザックに収納でき、調理後はそのまま皿にもなる。最近クッカーとも言うらしい。