情報倫理講座

なかなかに勇ましい名前である。情報という言葉には単なる知識という意味だけでなく現代においては高度に戦略的な含みがあったり、あるいは各種の資源的な視点を付与されたりするし、最近では遺伝子に対する存在としての文化情報の素晴らしく面白い理論が生物学者リチャード・ドーキンスらにより形成されつつあってなかなかに一口では言えない。また倫理に至っては言うまでもなく古代より数多の偉大な思想家達の口から語られながら未だ語り尽くされない人類の至上命題の一つといえる。
のだがその実体は我が大学でのコンピュータ利用におけるマナー講座なのであった。恐ろしいことに、すべての新入生はこれを学期始めに受講しないともれなく学内でのネット利用が不可能になるらしい。具体的にはこの禁止措置が発動すると、インターネットのブラウジングは元より学校側から提供されたアドレスでのメール受信すら拒否されることになって、不便極まりない。あまつさえ研究室にあるLANソケット経由のアクセスも同様なのだ! ああ本当に迷惑な話である。というわけでばっちりネット利用が禁止された私は、本日嫌々受講しに行くはめになった。やだなあ。

おまけ:リチャード・ドーキンスのキーワードをたぐった先のid:ykurihara:20040520#1084987843で面白いものを見つけた。トンチキ論文ジュネレータだそうな。ハーレクイン・ロマンス・ジュネレータと言い、あっちの人はこういうの好きだなあ。