パワポケ9 

 To say Good bye is to die a little.フィリップマー郎さんの時間ですよ! 人はさよならを言うたびに少しずつ死ぬんだよとか困った顔で呟きたい貴方にお勧めの一本。

パワプロクンポケット9

パワプロクンポケット9

 こんなゲームがあったのか!! なにがって、どう見ても野球ゲームなのに、ストーリーモードがハンパなくハードボイルド・・・。ホントに、絵がこんなだからアレだけど、濡れ場さえ追加したらこのままエロゲになってしかも殿堂入り、とかそんなレベルのシナリオ。しかも、過去シリーズの設定やらキャラやらを押さえてると味わいが増す憎い仕掛け。何これ。

 

 ヒロインの一人、広川武美。ちょっと春香さんに見た目が似ている。いつも明るくて少し黒い、マイペースな少女。かと思いきや。BADENDは強烈。というか9のヒロインズ全員重いよ重すぎるよ。明らかに子供にやらせるゲームじゃないよ(笑)

 

 何も手出ししなければ少なくとも2人死んで3人ほど不幸になる。って、『果てしなく青い、この空の下で…。』よりタチ悪いぞこのプロット・・・。ちなみにBADENDでは主人公が「重い球」を獲得。皮肉も効きすぎ。どのシナリオも人物描写に容赦なし。生きてる連中はみんな格好良くないのだ。子供にやらせるゲームじゃ(以下略。

 
 山下貴子。パワポケ9の影を代表する、少し不思議で、切ないシナリオのヒロイン。流れ者の主人公が元日に街を出る際、なぜか見送りに来てくれない子がいる反面、最初からいなかったことにされる子もいる。まあ、そういうことなのだけれど。アイマスと同じくむき出しのプロットながら、読ませるシナリオが並ぶ。