春香さんの乗馬マシン動画が外人に悪夢を見せているらしい
http://jp.youtube.com/watch?v=72r5ggkxww0
Youtubeの楽しみは色々ありますが、中でも外人のコメントほど断然興味深く、ゆとり溢れる時間を提供してくれるものはありません。「英語なんてわかんないよ」という人も多いと思いますが、MADなんか見てるのはゆとりばっかりなので、自然に語彙もゆとりレベル。中学レベルの文法でサクサク読めます。
遅れて来たネタ☆MADの傑作、「春香 On 乗馬マシン?」Youtube版についた数件のコメントを精読することで、その簡単っぷりを紹介したいと思います。
daiznico (9 時間前) TAKE IT EASY!
「ゆっくりしていってね!」
動詞(TAKE)で始まっているので命令文です。直訳すれば「それ(IT)を簡単(EASY)に受け取れ(TAKE)!」ですが、言うまでもなく、これはごく一般的な慣用句で「気楽にいけよ」。転じて「ゆっくりしていってね!」の英訳になっている模様。使い勝手が良いフレーズですので覚えましょう。テストに出ますよ(リアル話)。
Benpc91 (1時間前) I'm going to have nightmares...
「俺はたぶん悪夢を見るよ...」
主語I(私は)から始まる教科書通りの平叙文です。be going to〜(〜する予定である、〜するだろう)が用いられており、Benpc91さんは自信を持って「俺は絶対悪夢(nightmares)を見る(have)!」と断言しているわけではありません。あるいは彼は「春香さんにネギでナデナデされる夢」を見るかもしれない、むしろ見たい、そんなニュアンスがあります。
NLMir (6 分前) That's going to be the last mental image in my head before I go to sleep tonight...
「あのイメージは俺がふとんに入るまで頭にこびりつくだろう...」
少しでも複雑な文章になれば適当に想像を交えて面白おかしく訳すことをおすすめします。日本人同士でも意思の疎通は必ずしも可能ではなく、なおさら海を隔てた彼らの考えを逐一理解することなど不可能なのです。
That's(あれ)がこの動画を示すことは確定的に明らか。be going toは上で述べた通り「〜するだろう」。beは「〜になる」、last mental imageは「最後の心象」・・・誰ですかこんな意味不明な訳語を作ったのは。明治の人は天才も山ほどいますがこういうスットコも多いので困ります。
That's going to be / the last mental image in my head あれはナニナニになるだろう 私の頭の中の最後のイメージに before I go to sleep tonight... 私が今夜ベッドに行く前に抱くところの
結局「寝るまで忘れられないよ!」と言ってるわけですね。彼もBenpc91さんと同じく、自信を持って断言しているわけではありませんし、また寝た後のことには全く言及していません。
故にこのコメントも、俺はふとんの中で「春香さんにネギでナデナデされるイメージ」を見るかもしれない、むしろ見たい、アッー、という魂の叫びだと理解するのが合理的です。変態困ります。
どうでしょう。とっても簡単に読むことができました。実際、言葉は違っても、みんなだいたい同じことを考えていることがわかります。Youtubeのコメント欄は怖くない! どんどん読んでどんどん笑いましょう。
なお続報は入り次第適当にうpします。