How do you measure?

 DikePがブログで語るところの『Seasons of Love』のテーマはクリアに見えて、その実、考えてみれば案外厄介なんじゃなかろうか。だって彼自身が「不合理的な信仰心」と軽く流している部分こそ、「日々が繰り返されるのは当たり前のことだ。貴方のGAMEから離れた日々の生活はどうだ。」を「"always looks on the bright side of life(人生の明るい方をみていこうよ)"」へと向き直らせる正当性の最大の根拠なのだし…。
 ただの繰り返しを新しい日々として認めるにはどうすればいいのかについてまで、DikePは世話を焼いてくれない。それは気の持ちようでしょう、的な突き放しがある。むしろ、それを価値あるものとして受けとらない限り『GAME』どころか貴方の人生がループですよ、ループ!、という脅迫が展開されている。恐ろしい。これだから敬虔なロマンチストは困る。
 そんなわけで、「マクロにとっては蚤の一飛びに過ぎない」、つまり「時の中の人」の意味をテーマに作品を5つ選んで見ました。どれも自信を持っておすすめできる名作ばかり。夏休みの読書感想文にいかがですか。