魔王ハルカさんがいた頃
http://www.nicovideo.jp/watch/sm163693
僕がニコマスの世界に足を踏み入れた頃には、既に彼女も一通り弄られていて、すっかり黒っぽくなっていたから、個人的にはあまり実感はないけれど、本気で春香さんに人気がない時代もあったらしい。
実際、わかむらPSPSにガツンと一発かまされて以来正座してアイマスMADを見始めた僕に、最初にアピールを始めたのはやよいだったし、正直なところ春香さんのことはよく知らなかった。千早は蒼い鳥で知っていたけれど、春香さんは特に。
orz orzと愚民が何してるのかも今イチ理解不能だったものの、敷居さんが「これは凄い見ろ見ろ」とプッシュしまくっていた愚民動画を色々鑑賞した結果、僕に絶対運命的黙示録的真理的霊感が閃いた。春香さんはかわいい ＞のヮの
篠原ともえはよく見たら可愛い、みたいな効果もあったのかもしれない。ありすえ装備で素っ頓狂な歌声を張り上げる春香さんがふと見せる横顔は、何というべきか、まあ普通に可愛く見えた。少なくとも言われているほどネタキャラではないなと思えるくらいには。
彼女を僕に最も印象づけたのは、やっぱりあのEDの存在を知った瞬間かも知れない。なんか一人だけ浮いてる子だなあとは思っていたものの、あの方向に落とされる子だとはちょっと。一人だけ妙に現実的すぎて気の毒レベルでは某柴門たまきと通じるものがあるような。
実際ニコマスでのコミカルなキャラ付けと、ちょっとドロドロした公式設定（美希の登場も含め）は、図らずも上質の対位法としてその後円かなイメージを春香さんに与えることに成功したけれど、それぞれの旋律のレベルでは、わりと切ない感傷もまき散らしていたし、ファン同士の対立なんかも引き起こしていた気がする。
今や何もかも過去の話、押しも押されもせぬスーパーヒロイン春香さん。でも時々、めげて泣いたり、切れて悪さをしていたりした彼女のことを、少し懐かしく思い出す。彼女は確かに魔王だった。そして僕は、そんな、今はもう役目を果たして去ったあの子、ダークサイドヒロインな春香さんも、けっこう好きだった。
追記：
案外、ドラクエ世界なんかでまだ頑張ってるような気もする。
