夢見る頃


    http://www.nicovideo.jp/watch/sm1497508


 アイマスは僕に時間を想起させるゲームだ。
一年という枠組みで周回するシステムだったり、ゲーム自体の動作が緩慢だったり。
中にいる時はなかなか先に進めないことに悩むけれど、振り返ると歩いてきた距離に気づく。
前進はするけれど、おかげで重ねてきたループを上書き出来ない。


 何時でも思い出すのは、初回のプロデュースだったり、2回目のプロデュースだったりする。
僕にうどんを持ってきたやよいは、今セーブデータにいるSランクのやよいとは違う。
僕に散々暴言を吐いた千早も、ローション育成でみるみる育つまな板とは違う。
あの二人はもう僕の手から離れて、取り返しの付かない過去にいる。


 アイドルマスターに触れる前と後、僕の環境は大きく変化した。
ネットの界隈、ニコマスのことだってそうだし、現実の環境もそう。
去年の秋のある日XBOX360を買ったあの僕は、既に僕の記憶の中の人物で
そんな「プロデューサーさん」もまた、もう手の届かない人の1人。


 夢見る頃、クリアな美しさを持つ曲だと思う。
時間の果てで、また逢いましょう。



参考;狐汁 『アイドルマスターrelations』という奇跡
   http://nakazato.blog.shinobi.jp/Entry/72/