海がきこえる2
- 作者: 氷室冴子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1999/06/01
- メディア: 文庫
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ええと、宮台式ロマンチシズム、世界の理を統べる少女の謎に決着がついた時、後に残ったのが昼ドラ式他人の不幸見物で、主人公であるはずの拓と里伽子は幸せな視聴者になってしまうというのは面白いと思った。世界は予定調和的な二人のためにあって、調和しない人のことなど本質的にはどうだっていいのだ。なぜってアイはいつも万人に対して存在するわけではないのだ。人のことを構っているほど私の心に余裕はないの。現実現実。
こういう方向に行かず、全員ハーレムに入れる勢いでむりやり解決しようとするのがそれなんてエロゲー。いや誰か一人選ばないといけないけどそうすると他の全員が不幸になるからと色々悩むのがそれなんてエロゲー。あるいは全員が積極的に私を選んでと互いに妨害工作の限りを尽くしもう見てられない状況になるのがそれなんてエロゲー。いい加減鬱陶しくなっておかずシーンだけ見て満足するのがそれなんてエロゲー。
僕はやっぱり世界の秘密=少女システムが好きです。ロマンロマン。ニアニア。トルタトルタ。