らくえん


ほろ苦い展開を見せるルートの一幕。最後まで僕の本名は明らかにされない。



馬鹿馬鹿しいお約束展開に注がれる製作者のロマン主義アイロニー



ボケボケヒロインもたばこは吸う。おとなはいろいろある。


作中においてさえメタゲームであることが言及される点でメタメタな構造を含むくせに、ありがちな読者啓発も方向付けも行われない。かわりに「できないコトってがんばってもできないんだよ。わたしもにー兄ちゃんもたいしたヤツじゃないんだから」と、のうのうと語る。
かと思えば「ヲタクってだけで人に嫌われようなんて、100億万年早い」と、明白にシビアな視点も覗かせます。君はオタクだから嫌われているんじゃないんだよ?という強烈な皮肉は、本作のあまり見せようとしない裏面でしょう。そんなゲームです。