ROOM NO.1301#5

ROOM NO.1301 ♯5 (富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301 ♯5 (富士見ミステリー文庫)

#弱みにつけ込むのが得意
「彼女とはセックスする気はないけど、明日は祭りに行くってことなんだよな?」。千夜子との約束でライブはお休み。シーナ&バケッツはロックバンドで俺はロックだから盆踊りには行けないぜ本当、と主張するシーナ(結局日奈で来た)。ところで金魚すくいに抜群の腕を見せる健一。ヒケツは元気のない金魚の群れに目を付け、中でも小さく動きの遅い一匹を狙うことだ、と何だか妙に物騒なことを言い出す。「動きのゆっくりした金魚をじっと追いかけて、それで動きの先を読んでそこをすっとすくい取る」。マンションの前で錦織エリに出会う健一。彼女は桑畑綾の敏腕プロデューサーで、彼を騙してセックスしたら健一がさめざめと泣いたのでいつか彼のために罪滅ぼしをすると誓った。ライブに来るツバメと千夜子。バイトの話をそらそうとして自爆するツンデレ冴子。ぶっかけものばかりAV三本借りて来たのはよいが鑑賞中に興奮しすぎて健一に襲いかかる綾とシーナ。青春ロックシーンはなにかと忙しいが、本編はさっぱり進まない。