不寛容

イントレランス [DVD]
子供のいじめと自殺が相次いだと思ったら校長先生まで自殺した。世間は学校や子供や両親や加害者や被害者やあるいはそれら全部を責めるのに忙しい。「学校はなぜいじめを認めないのか」認めたらどうしたらいいというのだ。「いじめをなくせ」大人の世界では誰かをいじめ殺すことなど珍しくもないではないか。『自由と平等』が暗黙の前提としている万人の良識などというものが全く当てにならないことは数百年前にはっきりしている。にもかかわらず大人を叱ってくれる存在は経験論者あたりに軒並み吹き飛ばされた。世界は理不尽で一杯だ。ならせめて子供の間くらい、教員という名の絶対権威の幻想を与えてやることはある意味で慈悲ではないか。子供は間違う。なので教員があらゆる強制力を持って指導する。人は悲しいが皆間違う。ただ子供の間には叱ってくれる人がいる。これはとても幸せなことだ。


問題はその教員がどうしようもないときだが。