はるのあしおと 100点

派手な仕掛けは敢えて避け、表現したいものをそのままに
(--- minori official web)
minoriがやりたかった「恋愛」とはこんな純なモノだったのだ、と腑に落ちた気がする。

erogamescapeで久々に9791氏の投稿(リンク)を見た。むろん氏は五月一日をもって同名での活動休止を宣言したままなので、正確にはずっと以前氏によって投稿された記事を見かけたということになる。僕の趣味の範囲と氏のそれの範囲はあまり重なってはいなかったから、僕は彼のレビューがどれほど作品に誠実だったかを判断する自信はない。ただ間違いなく、彼は数少ない「エロゲについて」ではなく「エロゲを通して」語るレビュアーだったと思う。例によって僕は『はるのあしおと』を遊んだことがないけれど、このレビューが楽しく読めたのは、やっぱりそのあたりに理由があると思うのだ。仕掛けについて語り尽くされた今日、どんなにありきたりに見えたとしても、語りたいことこそを語る姿勢は評価されていくべきではないかしらん。