シュトルム

天使がですって? その天使には翼があった?
ただそういう話なのさ。天使なんて、ほんとはいやしないんだけどね

いったいどうしたら、おそいかかる災いが、愛する人々によって幸福に転じられたろう

お祖母さん、僕たちは古い広間をすっかり取りはらって、また花園を作りましょう。小さなバルバラが戻ってきたんですから。女たちはみんな言っていますよ、赤ん坊はあなたにそっくりだって。この児をまたぶらんこに乗せましょう。そして金髪のうえに陽を照らせましょう。そしたらたぶん、ある夏の日の午後、小さなシナ風の階段をお祖父さんがまたおりてくるかもしれません、たぶん…

こうして僕も恋の杯から飲んだのだ。深い、心からの一飲みをね

もしこの小品が彼女の部屋に入るようなことがあったら、彼女がこれを読んで、私のことを思い出してほしいものだ。それには古い時計が手助けをするだろう。時計はなにもかも知っているのだから